nagao's blog WanderVogel

WanderVogel、山歩きと自然観察

今年の夏~秋はロングツーリングに出掛けるよ。

2019年06月02日 | Bike Touring

山歩きとは少し違う話題だが、今年(2019年)はバイクツーリングにも力を入れようと思っている。前回車検と今回車検の間の2年間でわずか150kmほどしか走っていない(涙)。以前はよくロングツーリングにも出掛けていたのだが、このところすっかりバイクの存在を忘れてしまっていて、、、

このバイク、横浜にあるモトグッチのスペシャリスト・ジングウシさんの工房が2002年~2003年にイタリアから輸入したGHEZZI&BRIAN Furia というモトグッチベースのカスタム車で、新車購入以来、車検/整備などすべてジングウシさんのお世話になっている。もともとの輸入数が少なく、今日本で走っているのはこのバイクを含めわずか4台だけなのだそうだ。

もともとはスーパーツインというサーキットレース用のバイクとして造られた車体なのだが、それを街乗りし易いようモディファイしたものがこの「furia」というバイクなのだそうだ。とはいえ、これが意外にも乗りやすくて、普通にツーリングでも楽しめる。ハンドルも軽くて切り返しもスムーズだ。

輸入時(2002年)にジングウシさんの手で多少の改造/改良を施したというが、他はほぼノーマルの状態を保っている。今年で17年目に突入するのだが車の状態はいたって快調だ。タンクカバーとフロントフェンダーの濃いオレンジ色は日本車ではあまり無い色合い・発色で、17年経過した今でも退色することもなくとてもきれいでけっこう目を引く。ハードでメカニカルな外装に不釣り合いなポップなメーターパネルの造形がなんともイタリアンデザインらしい。

大型2気筒エンジンの宿命だろうか、低速時はハンドルに伝わる振動がひどくて、ミラーで後方確認が出来ないほどで、街中での低速長時間運転では手が痺れてつらくなってくる。高速走行時では若干収まるものの、それでも振動が消えるわけではない・・・で、購入から4年目にハンドルバーエンドに「ウエイトバランサー」なる振動軽減パーツを組み込んでみたのだが効果は「?」だった。

 

ホイールベースが短く、長身な僕が乗っていると1,100ccのバイクが小さく見える。購入してすぐにシートを作り直してもらい、座る位置を後方にかなりズラしたのだがそれでも膝がシリンダーヘッドに絶えず当たっている状態で、ヘッドの角とレザーパンツの膝部分が擦れと熱で剥げてしまった。

車体には収納スペースが絶望的に無くて、車検証や最低限の工具でさえも別に持ち歩かねなければならないほどだが、ETC本体だけはボルト止めされたシート下になんとか収納することが出来た。

ミッション下に納まっている大きなSUS角形マフラーは当初は強い排気圧力に負けて何度も角が裂けてしまいそのたびに工房に持込み補強溶接をしてもらったという経緯がある。やはりマフラーは円筒形で角が無い方が良いということなのだろう。

また、エアクリーナーがバックボーンフレーム内にあるので、インジェクションがフレームと一体につながって見える。車体外装がスッキリ見える要因がそんなところにもあると思う。

他のバイク同様、走っているといろいろとマシントラブルに見舞われるものだが、総合的に見ると良く出来た楽しく走れるバイクだと思う。今回の車検整備では経年劣化している箇所の整備点検に加え、バッテリーと前後のタイヤを新しいものに交換し、ロングツーリングに出掛ける備えは十分だ。

 

今回の車検での整備内容

・ブレーキフルード交換、Fブレーキパッド/キャリパー/ピストン整備、Rブレーキパッド交換

・Fフォーク/インナーチューブ錆削り、ダストシール整備

・バッテリー交換

・ストップテールバルブ交換

・Fタイヤ/Rタイヤ交換(PIRELLI ANGEL GT)

・エアクリーナー/ファイナルケース/ドライブシャフト/スロットルワイヤー 等 調整整備

 

さて、今年の夏~秋はこれでロングツーリングに出掛けるよ。

 

諸元/SPECIFICATIONS:GHEZZI & BRIAN Furia 2002年製

エンジン   :Moto guzzi製 V11スポルト 空冷4ストローク 縦置き90° V型2気筒エンジン

バルブ形式  :OHV 2バルブ

ボア×ストローク   :92.0mm × 80.0mm

総排気量   :1,064cc

潤滑方式   :ウェットサンプ方式

点火・始動方式:CDI・セルフスターター

カタログ最高速  :220km/h

変速機(ミッション) :Moto guzzi製 1100スポルト リターン式5速 ファイナルケース:1100スポルト用

後輪駆動方式 :シャフトドライブ

Fサスペンション  :Paioli製 テレスコピック倒立

Rサスペンション  :スイングアーム&OHLINS製 ピギーバックタイプモノショック

フレーム形式 :GHEZZI&BRIAN製 スチール角形バックボーンフレーム

Fブレーキ  :Braking製 リムオンディスクφ420mmシングルディスク

Rブレーキ  :Braking製 ウェーブペータルディスクφ240mmディスク

ブレーキングキャリパー:Braking製 4ポッドキャリパー

ブレーキマスターシリンダー:Brembo製 ラジアルマウント

F/Rタイヤ  :F=120/60ZR17 R=180/55ZR17

タイヤホイール:GHEZZI&BRIAN+OZレーシング製 アルミ鍛造ホイール

タイヤ    :初回 :DUNLOP SPORT MAX Touring Type

        2回目:PIRELLI DIABLO SportTouring Type

        3回目(今回):PIRELLI ANGEL GT

ステアリングダンパー :Matris製 オイル式

車軸距離   :1,405mm

シート高   :790mm(オリジナル時)

キャスター角 :23°

乾燥重量   :185kg

 


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