ピアニストにとっては、どこに住むにも、練習室の確保が、まずとても大切な問題となります
私もドイツ時代には、アパート暮らしの中、音楽が好きで歓迎してくださるような有難い隣人もあった一方で、苦情がきて、ガラの悪いアラブ系の隣人に「これ以上弾いたら、警察を呼ぶぞ!」と脅されて、泣く泣く引っ越したこともありました(汗)。 最後の2年はベルリン郊外の小さな一軒家でいつでも弾きたい放題という恵まれた時期もありましたが、そこに至るまでには色々な苦い経験もありました
さて、日本に帰国して、昨年は住み慣れた実家より引っ越すことになり、現在さいたま市に住んでおりますが、やはり練習室だけは必須ということで、ご近所さんに気兼ねなくピアノが弾けるようにと、防音室を作ることになりました。
色々同僚の先生にアドバイスをいただいた結果、アコースティックという防音室専門の会社に設計をお願いする運びとなりました。
良い音響には、部屋の形や天井の高さの比率、色々な要素が関わってくるとのことで、新居のスペースの条件の中で、本棚で音響をカバーしたり、できるだけ良い音響となるように工夫をして下さいました。わりと響きが多めな感じに仕上がりましたが、ヨーロッパ時代も響きの多い環境で弾いていたのを思い出すような感覚で、馴染んできたように思います
一応24時間いつでも弾いても、外に音が漏れないとのことで、安心してピアノが弾けるのは本当に有難いことです。(う~ん、もっと活用して、練習しなきゃですね~
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防音室の紹介ということで、月刊「ショパン」3月号に記事が記載されました;
私達よりも移動ができないピアニストはもっと大変だよね。
新しいお家も慣れましたか?
そうですね、ピアノは持ち運びが出来ないので、練習場所が大変ですね