川上村の白屋の集落に登りました。
かつてここには明治のころは74戸322人が暮らしていた。当地は南斜面で日照時間も長いため、集落内の段々畑では様々な野菜が作られていた。そんな豊かな集落だった。ダム建設の頃には、46戸になっていた。
登ってみて感じた、豊かな集落だったはずだ。丁寧な石垣の上に立派な屋敷が建っていた。屋敷と屋敷をつなぐには石段。これも丁寧な造りで、ここに歴史ある集落があったことを物語る。こんな立派な集落、ここではお祭りもあっただろう、季節ごとの集会も。お寺も頑丈な石垣の上に建っていたと思われる。眼下には国道を通る車が見える。その頃のことなら勢いよく流れる川も見られただろう。
そんな美しい故郷があった。ダムの建設でここを去らないといけないなんて、しかも、水没するから移転するのではない、きれいな建物を残したままここを去らなければならなかった。ここを去った人達のつらさはどんなものだったか。
今は、完全に撤去され残るは土台ばかり。集落を走るひび割れが見つかったのは2003年。集落の住宅を撤去し最後にお寺を撤去したのが2008年。白屋地区の地滑り対策は2009年に終了した。
それから14年。今は「水源地の村 未来への風景づくり」として、保全整備されている。
国道169号線を見る
かっこいい白屋橋
立派な石垣が積まれている
駐車場も展望台も整備されています
宿泊予約
3月 6日~ 9日 3泊4日
4月 1日~2日 1泊2日
17日~22日 5泊6日
5月 4日~6日 2泊3日
7月 29日~31日 2泊3日