先回の「迷い犬」のつづきです。
迷子になってた黒色ゴールデンレトリバーちゃん、
保護する決心がつくまで、1時間以上は悩んでます。
これが現実です。
最悪の場合も考えます。
里親募集を発信するか、
このままうちで飼うか、
でも、今思うと、何にも考えてなかったような、
いやいや、考えてましたよ、
このワンちゃんの近くで
ハウンを連れてうろうろしてましたから。
広い道路に出そうになってはらはらしたり、
草の陰に隠れたら出てくるまで待ってたり、
何やってるんだろー、
ほんと、困ってます。
・ ・ ・
保護する決心して、
リード、首輪を持って、出直します。
大人しい子です。
首輪は着けていませんが、
飼われてる、飼われていたワンちゃんだと分かります。
ハウンの散歩で、2,3回は会ってる記憶もあります。
この近くの子かなー?
普通に考えるとそうなります。
きっとそうです。
絶対に飼い主、見つかります。見つけます。
取り敢えず、周りの人に訊いてみることにしました。
「このワンちゃん、どこの子か分かりませんかー?」
「この子、知りませんかー?」
住宅地に入ってまた探します。
「この子、どこの子ですかー?」
何やってるんだろー。暫く座り込んでます。
ほんと、困ってます。
・ ・ ・
見つかりました。
「見たことあるよ」って言う人、
見つかりました。
取り敢えず、進展あり。
さっそく行ってみました。
ドアーチャイムを鳴らして、
反応なし。
何回か鳴らして、反応なし。
ドアーを叩いて、
反応なし。
留守かなー。出直すかなー。
思い切って、ドアーを引いてみました。
開きました。
「ごめんくださーい」大きな声で叫んでみました。
反応なし。
「ごめんくださーい」、・・・
何回か叫んで、
飼い主、ようやく出てきました。
「このワンちゃん、お宅の子ではー?」
・ ・ ・
無言にちかい状態で、引き渡し。
感謝なんて期待してませんよ。
でも、「ありがとう」の一言ぐらい、
・ ・ ・
やっぱり、近所で飼われているワンちゃんでした。
よかったー。ワンちゃんもよかったー。
でも、「ありがとう」の一言ぐらいあっても、
心配は残ります、このワンちゃんの。
ワンちゃんが戻れたから、なんでもいいや。
ワンちゃんも飼い主が一番って思ってますよ。
本当によかった、ほっとしましたよ。
それと、それともう一つ、複雑な気持ちが、
・ ・ ・
大型犬いいなー、多頭飼いもいいなーって、
思ってしまった瞬間です。
「この気持ち、どうしてくれるねん」
後の複雑な気持ちの方ね。
ハウン、なにか言って下さい。
ハウンなら、きっとこう言うと思います。
ビーグル犬 ハウンです。