_勝てない相手とのマッチメイクを嫌う意向を、スポンサーのキリンは持っていると言われています。
当然、勝てると踏んでいる試合で落とす場合。
どちらに転ぶか分からないそれよりも、ダメージが大きい。
_またここに来て、新システムの試金石にブルガリア代表を選んだ。
システムに選手を当てはめるタイプの監督なだけに、選手が戦術を消化するには時間がかかるだろう。
それは当人が一番良く分かっている筈で、なおさらシステムを普段通りに戻せば勝てると踏んでいた。
_問題は監督が重用する選手達が、所属クラブで置かれた状況にある。
逆に無いのは、出場選手の中ではGKの川島。
DFの吉田、栗原。
MFの乾、清武。
FWのハーフナー。
以上の、6名のみです。
_他の選手はシーズン中に怪我を負ったり、レギュラーでなかったり……。
また残留争いに巻き込まれて、個人的パフォーマンスにもプレッシャーという余計な重石を背負ってプレーしています。
J2に落ちて、普段から高いLv.での試合をこなしていない事。
これも、国際舞台では影響が出るでしょう。
またシーズン途中でポジションを失ったり、代表のポジションと違ったプレーを求められたりしているケースもあります。
_これまでのシーズン中でのバイオリズムが、低調な選手ばかりが試合に出ていれば……。
それが質に影響するのは、全くもって当然です。
これがスタメン固定の弊害であり、ベンチの選手を上手くチームとして機能させられない。
それは、マネジメントの限界を露呈していると言っても過言では無いのです。
_代表では多くの選手を試し、多くの組み合わせを模索する作業が不可欠です。
それを結果に囚われて、代表監督を縛り上げているのがキリンというスポンサーなのかもしれません。
これはドーハの悲劇を未だに引きずり、結果が出せない事で営業戦略の修正を強いられる事。
それに対する恐怖が、少なからずあるのだろうとも推察されます。
_過去に囚われた人々に、未来を形作る事は出来ません。
代表監督が、多様性を軽視すれば長期的な展望を描けません。
中国サッカー界が、育成の段階において身長制限を設けた事。
それは、悪い例の一つです。
仮にマラドーナやメッシが存在しても、中国ではサッカーを選択出来なくなってしまうのですから……。
2013年 6月3日 19:19 文章微修正
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