NHK大河ドラマ”鎌倉殿の13人”がスタート。
最初から、なかなか面白い展開です。
さっそくドラマの舞台になる地に行きたい…!
…と思っていたのですが、コロナ感染拡大中。
伊豆や鎌倉に行くのはちょっと控えて、
地元でドラマゆかりの地はないか捜しました。
私の地元、愛知には大河ドラマの主人公、
北条義時ゆかりの地は見当たらなかった…。
では、関連する源頼朝ゆかりの地を捜して
行ってみよう…。頼朝、ありましたよ~!
まず、愛知県岡崎市にある瀧山寺です。
ここには国指定、重要文化財の鎌倉仏、
とても美しい聖観音菩薩立像があります。
”東海美仏散歩”の本の表紙になっています。
これは、源頼朝のいとこにあたる寛伝僧都が
頼朝公の死後、頼朝公の供養の為に
作らせた仏像です。運慶、湛慶の作です。
仏像は宝物館の中に安置されていました。
本堂参拝の後、宝物館で仏像を拝観します。
ほぼ当時のままの姿で残されています。
江戸時代に修復し、彩色し直されたそうです。
色鮮やかで、生きているみたいな仏さま…。
写真でご紹介できないのが残念です。
赤いスカート風衣が、”姫”の衣装みたいです。
ドラマの中で、頼朝(佐殿)が敵から逃げる時、
赤い衣装に着替え、紅を付け、姫に変装する
あのシーンを連想してしまいました。
この仏像の内部には、頼朝の歯と髪の毛が
納められている…!と、伝えられています。
それって、今の感覚ではちょっと不気味…。
頼朝等身大の像と言われ、身長172㎝の
大きな観音像です。この仏さま、頼朝公の
面影を残しているかは…???です。
頼朝公と言えば、歴史の教科書で見かける
あの肖像画を連想します。しかし最新の研究
によると、「どうも、頼朝とは別の人の肖像画
ではないか…?」、と言われているようです。
瀧山寺は約1300年前に創建されたお寺で
その他にもいろいろ興味深い仏像があります。
仏像マニアさんには人気のお寺ですね。
さて、頼朝公の母は愛知県名古屋市にある
熱田神宮の大宮司の娘さんだったそうです。
当然、熱田神宮もゆかりの地なのですが、
熱田神宮に関しては、またの機会にして、
もう一つ頼朝ゆかりのお寺を紹介します。
愛知県一宮市木曽川町にある臨済宗の禅寺
”剣光寺”です。”イオンモール木曽川”から
歩いて2,3分、野府川のそばにありました。
このお寺の名前は、”剣”が”光る”から
とって、”剣光寺”と、呼ばれています。
名前の由来が頼朝公に関係しています。
お寺の案内書きには、頼朝公とお寺との
繋がりが記されていました。それによると…、
このお寺は地蔵霊場として知られており、
頼朝公が京都に行く途中(帰りだという説も)
ここに立ち寄って、参詣したそうです。
頼朝さん、信心深かったようですね…。
頼朝公はお地蔵さまを拝し、とても喜んで
お寺に宝剣を奉納し、田園を寄進しました。
さて、頼朝公は53歳の時、馬に乗っていて
突然、落馬…!その時、頭を強く打って、
それがもとで亡くなったと言われています。
その時、お寺では頼朝公の奉納した宝剣が
光って、鎌倉の方角を照らしたそうです。
宝剣が頼朝公の死を知らせたとか…!
それで、お寺の名前が”剣光寺”になった
…と、地元に伝えられていました。
頼朝公が拝したお地蔵さまも、光りを放った
宝剣も、見ることはできませんでしたが、
このお寺の本堂にあるお地蔵さまは、
錫杖の代わりに剣を持っているそうです。
馬に振り落とされて、亡くなった頼朝…。
そのあっけない死に方に関しては、
滅亡した平家の怨霊の仕業とか、
義経のたたりだとか、朝廷の呪詛だとか、
いろいろな説がささやかれています。
でも、たまたま馬に乗っていた時、脳卒中を
起こした…、という説がホントかもしれない…。
ドラマの中では、頼朝(佐殿)が姫に変装し
馬に乗せられ、追手から逃げるシーンで、
「姫、馬に振り落とされないように…!」
…との義時のセリフが記憶にありました。
頼朝公が馬に振り落とされて亡くなったことを
思い出させるセリフでした。よ~く考えて
ドラマ作りしているようですね。2022年の
大河ドラマ、これからがとても楽しみです。