岐阜県大垣市、観光スポット”船町川湊跡”と
３月２０日にオープンした”船町ベース”に
行ってみました。JR大垣駅からは、川べりの
道を歩いて、２０分ほどのところにありました。
ここは松尾芭蕉の「奥の細道」むすびの地…。
その昔、川湊があって繁栄したところです。
芭蕉は長い旅を終え、門人に見送られて、
川湊から、船に乗って桑名に下りました。
大垣には、大垣城を囲むように流れている、
”水門川”があります。その昔、この川は、
大垣城の外堀だったと伝えられています。
以前は、大垣と桑名を結ぶ船が運行され、
川舟がさかんに行き来していたそうです。
今では、春と秋の観光シーズンになると、
水門川で、ちょっとだけ川下りを体験する
観光協会の”舟下り”や”たらい舟”が登場し、
観光客の人気を集めています。今日も
川下りの観光船は、いっぱいの人でした。
水門川の川べりには、たくさん桜があります。
いつもだと今頃満開ですが、今年は開花が
遅れていて、ちらほら咲いている状態でした。
さて、「奥の細道」むすびの地にちなんで、
おむすびや、大垣のソウルスイーツ（？）を
提供する”船町ベースカフェ”が登場しました。
さっそく、真新しい店内に入ってみました。
メニューは、おむすびが何種類も用意され、
岐阜県”ご当地食材”の”飛騨牛しぐれ煮”、
”飛騨ほうば味噌”、”奥美濃鶏ちゃん”など
地元こだわりのおむすびがいっぱいです。
そして、もう一つの看板メニューは、地元
大垣のソウルスイーツ、”オダマキ”です。
このカフェでは、オダマキをサクっと揚げた、
”揚げオダマキ”を登場させています。
”オダマキ”は、昭和の時代に、この地方で
流行ったスイーツだとか…。春巻きの皮に
餡巻きを包んで、からっと揚げたものでした。
”芭蕉むすび膳”というメニューもありました。
まず好きなおむすびを選んで注文します。
”むすび膳”で、とスタッフさんに伝えると、
おむすびに、揚げオダマキ、お味噌汁、
香のものが付いてくる、セットメニューです。
この”芭蕉むすび膳”は、おむすびの代金
プラス３００円でした。さらにドリンク付きだと、
ドリンク料金が２００円、割引になりました。
ドリンクも、”船町ブレンドコーヒー”、”深入り
芭蕉珈琲”、ネーミングもご当地らしいもの…。
”美濃いび緑茶”、”南濃みかんジュース”、
”飛騨リンゴジュース”、”大垣瓶入りラムネ”
岐阜の飲み物もいろいろ用意されていました。
”岐阜県””大垣”をめいっぱいアピール…。
ここでしか出会えないものを注文したいです。
では、注文します。
”飛騨牛しぐれ煮”と”飛騨ほうば味噌”の
おむすび、”芭蕉むすび膳”で…。
ドリンクは”深入り芭蕉珈琲”を…。
岐阜美濃のブランド米、”ハツシモ”を使って
井戸水で炊いたおむすびは、おいしかった。
”揚げオダマキ”も、案外あっさりしています。
私はちょっと珍しい感じ。おいしかったです。
”船町ベース”には、他に和菓子屋さんも…。
”シン・金蝶堂”というお店です。伝統的な
酒饅頭、”金蝶饅頭”で知られています。
お店の中には、創業者の小さな銅像が
守り神のように祀られて（？）いました。
金蝶堂初代、吉田すゑさんの像でした。
”シン・金蝶堂”は、一度クローズした”金蝶堂
総本店”を復活、再生させたお店だそうです。
以前からあった”金蝶饅頭”が看板商品です。
金蝶堂総本店のような老舗でもクローズ…？
和菓子業界は、思ったより大変なのね…。
このニュースを聞いた時は驚きましたが、
船町ベースで見事、復活できたようですね。
いろいろな方々の支援を受けて復活したことを
しっかりアピールしています。困難を乗り越え
オープンしたお店…。応援していきたいです。
新しいお店で、”金蝶饅頭”をゲットしました。
昔ながらのこしあんの入った酒饅頭です。
もっちり、ふんわりの皮に、上品なこし餡…。
さすが老舗ならではの”伝統の味”でした。
