2005年我が家にやって来た江戸中期作と思われる和時計、復活に着手するまでに20年の時を費やしてしまった(何で?の話はまた後日)

昭和の後期に折れた足の為と思われる大胆な改修で時計本体の機能は保たれていた。台から本体を外し頭部の鈴を外し駆動部をチェック

これらの改修時に機械部分もメンテナンスされたものと思われ、消耗品の天賦を吊る糸を交換したら動き出した。


半世紀前に交換されたであろう糸は絹糸、今回PEラインに取り換えた、この先100年は大丈夫だろう。
次は本来機械本体が入っていたであろうケース部の劣化部分のチェック
先ず、三枚の大きなガラスと一枚の小さいガラスを外し機械本体が乗っていた天井部も膠で接着された部材を外した

友人の伝手で昭和初期頃のガラス片から本来あったはずの小ガラス二枚切り出して全てのガラスを綺麗に磨いたら、年代の違い明らか、小は一番上、大は上から二枚がオリジナル

写真一番下は年代が若くおそらく昭和後期
ケース部の周りが整ったら次は天井部

本来どの様な姿であったか知る由もないが資料等から想像した平たいデザインにする事にして、穴の枠となる部材を紫檀材(昨年鳴門の尊敬する船大工さんから頂いた部材)

枠組出来る様に角合わせ


膠で接着

天板は新たな脚部となる100年以上前に作られた花台(黒檀)の天板をくり抜いた板を入れ膠接着

寒い此の頃一日で膠は固まるので明日ははみ出た膠を磨き落として上部は完成