移りいく季節

　ざわめいた夏が去り
　いつしか
　忍び寄るかのように
　秋を感じながら

　晩秋か初冬か
　わからぬ境目に入りこんだ



　　　　鶴見緑地

　　　　




　　　　




　　　　




　　　　




　　　　

幸せを運ぶコスモス

　　秋風が
　　コスモスを
　　ふぁっと
　　揺らしていく

　　揺れるたびに
　　コスモスは
　　幸せだ



　　　　万博公園

　　　　




　　　　

登る

　　　　　坂道を登っていく
　　　　　下を向いて登っていく
　　　　　未来のことを想い登っていく

　　　　　ときに
　　　　　上を向いて
　　　　　青空を仰ぎ登っていく

　　　　　そこには




　　　　　




　　　　　

風が・・・

　　　　　夜のとばりが降りるころ
　　　　　秋が忍び寄る
　　　　　何かを囁いているが
　　　　　虫の音に気を取られ
　　　　　上の空

　　　　　エッ、聞き返してみたものの
　　　　　風が樹々を揺らし
　　　　　葉音に消されわからずまま

　　　　　「一体何をしているんだ」って
　　　　　聴こえたような・・・




　　　　　









　　　　　




　　　　　

秋の雨

　　　　　叩きつけるよに
　　　　　烈しく降る今宵の雨は
　　　　　何故か心が騒ぐ

　　　　　寝付かれずに
　　　　　雨の音を
　　　　　音楽のように聴き入りながら
　　　　　眠りに落ちた