アマゾンに注文してあった、師岡カリーマ・エルサムニー著『恋するアラブ人』(白水社)が、本日、届きました。早速ぱらぱら目を通してみたのですが、取り上げられている話題も広範で、よくありがちな単なる思い出話の寄せ集めのようなエッセイ集とは、一線を画すものでしょう。
ただ、おや?と思ったのは、p.193 で、バグルを「ロバ」と訳していらっしゃるところです。バグルはラバだと習った記憶があるので、念のため、Hans Wehr のアラビア語英語辞典でバグルを引いてみますと、やはり mule としか載っていません。同じ頁で「バグル(ロバ、または馬とロバの混血)」と解説していらっしゃるので、ラバの意味が抜けているわけではないのですが。しかし、バグルにロバの意味はないんじゃないでしょうか。どうなんでしょう?
(天皇誕生日に追記:やっぱりラバとの結論に達しました。)
ちなみに、私はいつも、ラバのどちらの親が馬で、どちらの親がロバか、いつもわからなくなってしまうので、この機会に調べ直してみました。正解は、雄ロバと雌ウマの間に生まれるのがラバ。従順で良く働くロバと、頭が良く力強いウマとの性格を受け継いだ、優れた家畜です。
反対に、同じウマとロバの混血でも、雄ウマと雌ロバの間に生まれる「逆ラバ」は、ケッティと呼ばれ、ひ弱な役立たずと言われます。母親が体の小さいロバであるという点も、体の大きいウマから生まれるラバより劣る理由のひとつのようです。
ただ、おや?と思ったのは、p.193 で、バグルを「ロバ」と訳していらっしゃるところです。バグルはラバだと習った記憶があるので、念のため、Hans Wehr のアラビア語英語辞典でバグルを引いてみますと、やはり mule としか載っていません。同じ頁で「バグル(ロバ、または馬とロバの混血)」と解説していらっしゃるので、ラバの意味が抜けているわけではないのですが。しかし、バグルにロバの意味はないんじゃないでしょうか。どうなんでしょう?
(天皇誕生日に追記:やっぱりラバとの結論に達しました。)
ちなみに、私はいつも、ラバのどちらの親が馬で、どちらの親がロバか、いつもわからなくなってしまうので、この機会に調べ直してみました。正解は、雄ロバと雌ウマの間に生まれるのがラバ。従順で良く働くロバと、頭が良く力強いウマとの性格を受け継いだ、優れた家畜です。
反対に、同じウマとロバの混血でも、雄ウマと雌ロバの間に生まれる「逆ラバ」は、ケッティと呼ばれ、ひ弱な役立たずと言われます。母親が体の小さいロバであるという点も、体の大きいウマから生まれるラバより劣る理由のひとつのようです。
うーん、弘法にも筆の誤りでしょうか。
それに「ロバ、または馬とロバの混血」では、ロバだけでなく、ケッティも含まれてしまうので、これも落ち着きません。
> ぼくの(母方の)おじさんは馬なんだ
大笑い~! 確かに嘘ではありませんね。
Hans Wehr 以外の辞書も見てみようと思いながら、ほったらかしになっていますが、やっぱりラバのほうが、おっしゃるとおり、文脈にも合致しますね。