今回、ボルボ XC40のエレクトリックモデル(電気自動車)「XC40 Recharge」が仕様変更(2024年モデル)となりまして、パワーユニットが高出力化され、駆動方式も「後輪駆動」に変更されています。機能装備も充実化へー。
ボルボ・新型XC40 Recharge Ultimate Single Motor
>>ボディカラー:セージグリーン(733:プレミアムメタリック)
こちらのエレクトリックモデル「XC40 Recharge」は、エクステリアデザインが内燃機関モデル(48V ハイブリッド車)と差別化が図れていますので注目です!2024年モデルでは、後輪駆動の「シングルモーターモデル」仕様のみで、標準仕様の「Plus」と、装備充実仕様の「Ultimate」の2グレード展開となっていますー。
フロントは、Recharge専用デザインのフロントグリルが採用されています。グリル開口部の全体を覆うパネルデザイン(ボディ同色)となっていまして、グリル下部には光沢感のある「グロッシーブラック」の加飾が奢られています。ちなみに、小さな開口部は、内燃機関モデルに準じ縦型フィンとなっているのもポイントです!。→フォグランプベゼルも専用のグロッシーブラック仕上げ!
また、内燃機関モデルにおいて、ロアグリル下部に備わっていた「フロントスキッドプレート」は非装着となっていまして、アンダープロテクター同様に「ブラック樹脂素地仕上げ」となっています。また、今回の2024年モデルでは、Ultimateグレードに、従来オプションだった「ピクセルLEDヘッドライト(フル・アクティブ・ハイビーム付)」と「LEDフロント・フォグライト(コーナリング・ライト機能付き)」が標準装備となりました。
XC40 Rechargeの特徴としまして、全グレードで「ブラックカラールーフ」仕様となっている点です。同時に、内燃機関モデルで採用されたいたクローム加飾が非採用となり、グロッシーブラック化されています。「グロッシーブラック ドアミラーカバー」や「インテグレーテッド ルーフレール(グロッシーブラック)」、「グロッシーブラック サイドウインドートリム(下部)」が装着!→ルーフアンテナもブラック塗装に。
XC40 Rechargeでは、全グレードに「チルトアップ機構付電動パノラマガラスサンルーフ」が標準装備されているほか、エアコンにはRecharge専用に「ヒートポンプ機能」が採用されています(2024年モデルでは、Plusグレードにもエアピュリファイヤー(PM2.5センサー付)が標準装備化!)。
足元には、2024年モデルのラインアップでは唯一の「20インチアルミホイール」がUltimateグレードに採用されています(Recharge専用デザイン!)。また、XC40 Rechargeで注目なのが、前後輪でサイズが異なる仕様で、フロントは「235/45R20(8.0J×20)」、リヤは「255/40R20(9.0J×20)」となり、特に、後輪のサイズがRecharge専用設定となっています。
リヤもRecharge専用加飾が採用されていまして、Cピラーガーニッシュには「Rechargeロゴ」が備わり、「リヤスキッドプレート」もグロッシーブラック仕上げとなります。バックドア右側には「Rechargeエンブレム」も装備!→ちなみに、展示車両は、ディーラーオプションのブラック塗装のウィングレットを備える「リヤルーフスポイラー」が装着されています。
ボディ左側面には、充電用ポートが備わります。車両前方には、コンセントタイプ(3kW)やウォールボックスタイプ(6kW)の充電器を用いて充電を行う「普通充電」用ポート、車両後方には、CHAdeMO規格に準拠した急速充電器を利用して充電を行う「急速充電」用ポートが装備されています。→充電口カバーは、押し込むと開く仕様となっています(リッド裏に充電ポート保護用のカバーが備わるため、充電ポート側にはカバーはありません)。
XC40 Rechargeは、フロントセクションやフロア構造がBEV専用設計となっていまして、フロアには大容量の駆動用リチウムイオンバッテリーが搭載されています。フロア全体に搭載するため、車両下から覗くとフラットなアンダーカバーが装着されていまして、サイドから見ますと通常モデルよりもフロアが低くなっていることが分かります。このため、インテリア内の足元形状も若干変更され、バッテリー冷却機構なども追加されています。
今回、2024年モデルでは、パワートレインが変更されていまして、新開発のDCモーター(型式:CCADE)が採用となり、最高出力が従来の170kW(231PS)から「175kW(238PS)」と約3%向上し、最大トルクは従来の330Nm(33.6kgm)から「420Nm(42.6kgm)」と約27%向上しています。同時に、駆動用リチウムイオンバッテリーの容量も従来の69kWhから「73kWh」に(約5%拡大)増大されています。
2024年モデルでは、駆動方式が大きく変更されまして、従来の前輪駆動および四輪駆動から「後輪駆動」に変更となっています。そのため、フロントホイール裏側を覗くとシャフト等が無くなってスッキリとした構造に。また、「ワンペダルドライブ」には、車両前方の先行車が検出されない場合にコースティング走行を可能にする「オートモード」も追加されています。
ボンネット内も気になりますよね!XC40 Rechargeは、電気自動車のため、エンジンに代わりに、中央に蓋付きのラゲッジルームが備わっています(左側にはウォッシャー液補充口が装備)。ボンネット裏側に備わっていた遮音吸音や熱対策用の「ボンネットインシュレーター」は備わりません。また、ラゲッジルームとして利用するため、車内に設置されているボンネットオープナーのレバーが、通常のXC40とは異なり、左側(助手席側)から右側(運転席側)に配置変更されているのもポイントです!
新開発DCモーターにより、交流電力量消費率は、従来の159Wh/kmから143Wh/kmへと省電力化されまして、バッテリー容量拡大と相まって、一充電走行距離は、従来モデル(シングルモーター)の502kmから「590km」へと拡大されています。ちなみに、最高出力は、低回転域から発生するように発生域は4000rpm~5000rpm(従来モデルは4919rpm~11000rpm)となり、最大トルクは扱いやすさと実用域に配慮され、発生域が1000rpm(従来モデルは0rpm~4919rpm )に。
※ラゲッジルームのフロア下は、エレクトリックモデルならではの駆動用モーターなどを搭載するためフロア形状が変更されています。→XC40 Rechargeには、急速充電コネクター、普通充電コネクター、普通充電用車載ケーブル(AC200V 3kW充電用、7m)が付属します。
XC40 Recharge(2024年モデル)@内装→
XC40 Rechargeでは、通常の内燃機関モデルとは異なり、キーを携帯した状態で乗り込むと、自動認識でイグニッションがONに!そのままブレーキペダルを踏み込んで、Dレンジに入れるとすぐに発進ができるシステムになっています。そのため、XC40 Rechargeには、通常のエンジンスタートスイッチが備わりません(エンジンスイッチが取り付けられていた位置には樹脂製のカバーが備わります)。
メーター表示もエレクトリックモデルに対応した仕様となっていまして、バッテリー残量表示や電力メーター(エネルギー回生システムの作動状況などが表示)機能を備えています。シフトノブは「チャコール」のみの設定で、内燃機関モデル(48Vハイブリッド車)と同様の操作方法となっています(トランスミッションは1速固定式で、最終減速比が10.510から「8.770」に変更されています)。
XC40 Rechargeには、専用装備も設定されていまして、地形図をイメージしたデザインが施されたインテリアパネル「“Topography” バックライト付パネル」が備わるのもポイントです!立体的な造形のみならず、透過式パネルなのでバックライトによりパネル全体が光ります!スカッフプレート(フロント)もRecharge専用ロゴ入りとなりますので特別感が!
今回、2024年モデルは、Google Apps and Services (Google アプリ/サービス)、Volvo Cars app(テレマティクス・サービス/ボルボ・カーズ・アプリ)の無償利用期間が従来の4年→「5年」に延長されています。また、内燃機関モデル同様に、XC40 Rechargeも新たに「Apple CarPlay」に対応しました。
タッチスクリーン式センターディスプレイもRecharge専用機能が導入されていまして、「充電スポット検索」においては、Googleマップ左上のアイコンを押すと近隣の充電スポットがすぐに表示されます。また、設定画面では、充電機能の設定(充電タイマー設定など)やEVレンジアシスタント機能、走行可能距離表示、メンテナンス表示なども備わっています。