ニコニコ堂治療室の日々是好日

山形県鶴岡市の鍼灸マッサージ治療室。毎日の出来事やお知らせを綴りたい。

元旦から痛い話

2016年01月09日 | どうしました?

  正月三が日が過ぎて、仕事始めの日、S子さんから「腰を痛めてしまって…。」と、電話が来ました。カルテを引っ張り出して確認すると、『子守必要』と赤いペン書きがあります。

 ああ、そういえばこの方は以前、小さい子供連れでおいでになったことがあったな、と思い出しました。手の空いたスタッフがヨシヨシとあやしている間に治療したことがありました。

 さて、約束の時間になると、S子さんが自分で運転してやってきました。そして、見るからに腰の痛そうな恰好で歩いてきます。

 「これでもかなり良くはなったのですが、腰が伸ばせません。」

 ずいぶんなたとえですが、「二足歩行を始めたばかりの猿人」のような、股関節と膝が伸びきらないために、上半身を真っすぐに起こせない姿です。

 「元日に家族全員で初詣に行こうと、着替えてズボンを穿いたとき、おかしいなと思ったんです。」

 「子供たちも楽しみにしてたので、行かないわけにもいかず…。1歳の子供を前に抱っこして皆で行ったんですが、ようやく帰ってきたら、もう痛くて動けなくなりました。」

 傷めた上に、負荷がかかったため、悪化したようです。三日間ほとんど寝ていたそうで、新年早々お気の毒さま!

 早速、動きの状態をチェックして、鍼を打ち、お灸をプラス。置鍼している間話を伺うと、なんと、初詣に抱いて行ったのは4人目の末っ子だったと判明。抱っこひも(おんぶひも?)を使っての前抱っこで、体が反り気味になるので負担が大きかったようでした。

 これではお母さん、がんばっていないワケがない。いくら若くても元気があっても、子供と家族と、仕事のことで毎日手一杯。自分の体を顧みて、労わるヒマも無いでしょう。

 ですが…。