映像詩

デジタル映像による心の表現
(映像作品制作を通して感じたこと)

2006-建築を楽しむ

2018年06月22日 | 30秒の心象風景
 平安時代の終わりころには、日本の寺院建築にも変化がみられるようになってくる。和風化と呼ばれるのもその一つ。建築部材に施される装飾もにぎやかになってくるようだ。蟇股と呼ばれる構造部材には細かな彫刻がみられるようになり、組み物や木端にも彫刻が施されるようになる。八幡神社の社殿の蟇股には色鮮やかな彫刻がはめ込まれている。それぞれに、何らかの意味を持たせた彫刻だろうが、判然とはしない。鳥が描かれているのがわかるが、何の鳥か、何を表したものかはわからない。正面には大きめの彫刻がみられるが、これは明らかに仏教の法輪を思わせるものである。神仏を区別なく信仰する形がここにも表れていると思う。

30秒の心象風景12270・蟇股の意匠~浄土寺八幡神社~
https://youtu.be/3hs44F61Uq8

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