すれ違う ふたつの香り
同じ香りのはずなのに
どうしてだろう
重ならない
それはたとえば香水
もしくは柔軟剤
時にはシャンプーの匂い
気づけば
お互い同じものを選んでいた
ふたり並べば香りは濃くなる
そんな期待を抱いた
あの夏
お揃いだね と
それだけで喜び笑いあえた
青くおさないその感情の名は
香水瓶の中にとじこめて割った
となり合う ふたつの香り
あなたはあなたで
わたしはわたし
違う人間同士
つながることはできても
いち足すいちは
ふたつ
あなたとわたしの間には
どうしてもすき間があった
さわれない部屋もあった
それだけの当たり前が
どうしようもなく
どうしようも なく―
あの夏
同じ香りをまとっていた
あなたとわたし
ふたり
お揃いの香りに
惹かれ合い 振り返っては
目には見えないものを信じようとしていた
すれ違う ふたつの香り
香りを上書きするように 青い風がはしる
その思いを解決したのか、忘れてしまっただけなのか。
長い時間が隙間を埋めてくれたのか・・・。
こんばんは。夜空から秋の匂い、漂っていますか?
誰にも経験がある事かと思います。
共通の趣味で盛り上がり、やがて恋に気づいてみたり、
いつもそばをすれ違う誰かの匂いに反応してみたり。。。
そうですね、
恋というよりも「≠手のつけられないもどかしさ」
と表した方が正しいのかもしれない。
アウトオブコントロールな想いの結末は…???
夏の風のみぞ知る、なのでした。
時間が経つと 消えて 無臭にーー時間は
いやなことも 楽しいこともほとんどは消してくれますが 必ず残りは 出ますー
ただ 夜は それを消してくれそうです
こんばんは。夏には香水よりも、夜風の匂いが似合います。
ワインにも澱が出ますよね。それは良いワインの証だとも聞きます。
思い出もきっとそうです。
楽しい事が風に消えていった後に残る辛さや哀しみ、
そういうものが残る過去、思い出も、黄金のようなものだと思うんです。
夜という時間は、
ひと休みのためにあるのかもしれないですね。
こころにも「凪」が必要ですから。
うーん、フォー・セヴン・イレヴン、しばらくは良いかな。
香水よりもシャンプーの匂いだけあれば良いかもしれません。
まだ、暑い日も続きますし、です。(香水は汗で流れてしまいますから…)