その② 飯野の土手から臨む利根川
(幽体離脱!?河原にて、謎の神秘体験)
日本最大の流域面積を誇る利根川は、坂東太郎の名に相応しく、...
雄大な景観と多彩な表情を見せてくれる、名川です。
個人的には、太田高林の刀水橋北詰めを、西、つまり、尾島方面
へと向かう土手上の道から眺める利根は、きらきらと輝く瀬が
美しく、好きですし、
その他、利根大関から眺める夕日や、東武日光線、伊勢崎線の車窓
から眺める利根も素晴らしく、飽きさせない魅力があると思いますが、
やはり、地元、板倉の飯野の土手から眺める景色には、より一層の
思い入れがあります。
この付近の河川敷には、柳林が、所々に密生しており、わたくしが子供の頃には、
夜、カブトムシやクワガタを採りに、来たものでした。
柳の木を蹴ると、カブトやクワガタがボタボタと落ちてきたのです。
今は、どうだかわかりませんが、今なお、手つかずの自然がわずかながら残っており、奥日光を歩いているような心地よさを、ここでは感ずることができます。
この河川敷は、冬になると、水がひけて、中洲のあたりまで、歩いていくことができます。(私はできました。でも危ないですから、十分注意してください。)
10年位前の、冬、その日は温かな小春日和で、何とは無しに、土手を歩いていると
利根川の水面が、冬の日差しを反射して、キラキラ輝いていて、もの凄く、美しかったんです。
もっと近くで見てみたいと思い、藪をかき分け、河原に降りて、砂浜を水際まで歩いて行って、ぼーっと、そのキラキラと白く光り輝く、川の精のような、水面の輝きを眺めていました。
すると、だんだん身持ち良くなってきて、やがて、意識が頭の後ろすーっと抜けていくような感じがして、気づいたら、自分を上空から見下ろしているような感覚に陥りました。
すると、全身を電気が流れるような感覚のあと、今まで経験したことが無いような、解放感と幸福感に襲われました。大地を抱きしめて感謝したいような気持にも
なりました。
不思議な経験でした。経験したからと言って、何がどう変わるという話でも無いと思うのですが、あれからのちは、魂というか、何か目に見えない物が、たしかにこの世を動かしているんじゃないかと、で、そういうものが大切なんじゃないかと、少しだけ考えるようになりました。
以上、利根川での、不思議な体験物語です。 もっと見る