いま思うこと

シルバーウィーク初日の今日は関東では行楽日和の一日となりました

美術鑑賞好きな知人と詩画家・星野富弘さんの作品を鑑賞して来ました

星野さんの作品はたくさん出版されていますし、小学生では星野さんの作品を題材に道徳の授業も行われていると聞いたことがあります。作品展は全国各地、海外でも開催されていますので星野さんの作品を一度はご覧になった方もいらっしゃるのではないでしょうか

星野さんは学生時代に陸上で県大会優勝の成績をおさめるほどの抜群の運動能力の持ち主で、大学卒業後には体育教師として中学校に着任しその２ヵ月後に部活指導中に首から下の全ての機能を失われる事故に遭われました。

９年にもわたる長期の入院生活を送られる中でお母様に介添えをしていただきながら、口で筆をくわえて詩画を書かれるようになられたそうです。

星野さんがご自身の人生を振り返られたビデオ上映も併設されていて、上映後に作品を鑑賞させていただくと作品からは描かれた時の星野さんの心情がより一層身近に感じることが出来ました。

事故後に初めて口でサインペンをくわえて書かれた文字、事故直後に描かれた作品、そして事故から４０年目を迎えられた今日までの作品からは、絶望の淵に立たされた時から時間が経過するごとに詩や絵から伝えられるメッセージが変化されていることはもちろんのこと、ご両親・奥様への愛情と感謝の気持ち、生きる希望に満ち溢れたメッセージ、辛い心情の中にもユーモアを忘れない前向きな生き方、目に見えない力によって生かされていることへの感謝の気持ちが伝わってきました。

人は絶望の淵からでも「希望を見出す力がある」こと、「命の重みと尊さ」を再確認させていただく素晴らしい機会となりました

最近のニュースでは小・中学生が「自らの命を絶つ」と言う起きてはならない悲しい報道が続いています。

これらのニュースを聞き流すわけにはいきません。ニュースからは「過去の大人たちが社会で引き起こした負の原因が、今の子供たちの社会に負の結果として現れている」と言うメッセージが込められているようでなりません。

言い換えれば『今の大人たちが「自己さえよければ良い」と言う自己中心的な行動だけで生きていれば、未来の子供たちに負の結果を背負わせてしまう』と言うことになります。

たった一人の行動によって未来が変わると言っても過言ではありません
それほど人間一人の行動は偉大な力を持っているのです

私たち一人一人が未来に良いバトンを繋げて行くために「自分ができること」を行動に移していく必要があることを強く感じます

私も常に「自分ができること」を自問自答していきながら、もっともっと新たな行動を起こしていく必要があると感じています。


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