二頭のサラブレッドの幸福を願い奮闘する日々

スピ君とプーちゃんの様子について、またウマを取り巻く環境、時事問題などもつぶやいています。
#引退馬

【公開】プーちゃんがもたらした奇跡

2022-05-09 00:45:19 | 公開日記
2015年12月にお尻回りのメラノーマが大爆発して、飲まず食わずとなり、安楽死を検討していた時、サポーターさん達も、何か良い手はないかと共に悩み苦しんでくださいました。そして多くの方から生牧草ギフトが届き、命をつなぐことができました。

そんな中、メラノーマの薬を探して下さった会員さんもいました。たどり着いたのがヒルトンハーブの「ヴァイレックスクリーム」で、「死なないで!」というメッセージと共に届けてくださいました。

余談ですが、ヴァイレックスクリームは、もともとは犬のメラノーマに使われたようですが、馬にも効果はあるでしょう。というのも、犬のメラノーマ治療用のワクチンを馬にも利用しています。残念ながら日本ではまだ馬メラノーマワクチンの治療は受けられないかもしれません。ワンクール数十万円かかりますから、引退馬には厳しいですし、需要があるかどうか。。。

この危機を迎えて、毎日、情報を検索していましたら、シラカバ由来の自然成分で克服できるかも、という外国の記事を発見しました。

シラカバにできるコブみたいなものって何?成分が濃縮されているってどういうことだろう?とこのブログで書いていたところ、先の会員さんが、「子供の頃、おじさんがシラカバに上ってカバノアナタケをとっていた、ひどい病気で死にそうだったのにピンピンしたことがある」と、実物を持って来て下さいました。

カバノアナタケという名前を生まれて初めて知った瞬間です。「試してみてください」、と言われてとりあえず、ぐつぐつと弱火で長時間煮出して、濃いお茶を作ることにしました。

プーちゃんは、餌に相当量を混ぜても、いやがることなく食べてくれました。馬にとって不快な味ではないようです。私の感想は、「木みたいな味」ですが。。。

お尻回りは大きな穴があいていたため、そこには当初、点滴チューブを使ってフランキンセンスオイルを注入し、直接腫瘍にあてていたのですが、しばらくすると穴が完全にふさがってしまい、直接腫瘍に触れなくなりました。

メラノーマは、皮膚のかなり内側にあり、それが大きく盛り上げていたので、この部分にカバノアナタケをスプレーしてみることにしました。すると黒い皮膚がぼろっと剥がれて落ちてくるようになりました。少し剥がれ落ちるだけで、尻尾と肛門脇の干渉が減り、楽になるのが見ていてわかりました。

餌とスプレーを続けていたところ、どんどん状態が落ち着いてくれたのです。ただ、メラノーマが浸潤している皮膚が剥がれ落ちる時に、血管を破くことがあることに気づきました。血管が近い所では、お茶成分ではなく、フランキンセンスオイルやCBDオイルを塗って様子を見るほうがよいでしょう。

お茶スプレーした部分は、皮膚がかさかさにならないように、ワセリン、ベビーオイル、キャスターオイルなどを塗って、尾骨と肛門の摩擦を防止しましょう。

こういった手当ができるようになったのも、次々と寄せられた情報のおかげでした。

2015年12月の時点で、2022年まで生きていられるなどとは想像できないほど、ひどい状態でしたから、青草ギフトとヴァイレックスクリームからカバノアナタケにつながったことが奏功したのでしょうね。

そんな経験から、メラノーマ爆発の3か月後の2016年3月5日に、Facebookで情報収集、情報交換ページを作りました。


最初は数名の登録者でしたが、今は300名を越えました。寄せられる情報は切羽詰まったものが多く、「何か良い方法はありませんか?」の問い合わせの数日後に、「亡くなりました」という切ないものもあります。悲しみを乗り越えて自分の経験を語ることで、いつかどこかで誰かの命が永らくかもしれません。

このページを通じて「英国ではフランキンセンスが主流だよ」、という情報もいただきましたし、「アメリカではCBDオイルが多く使われている」ということもわかりました。


偶然見つけた馬メラノーマの記事から、シラカバ由来の濃縮成分、、、ベツリン酸、、、という内容をブログで相談し、それに道産子サポーターさんが答えてカバノアナタケを持ち込み、メラノーマの対処が始まりました。北海道にいなかったら、到達できない「答」でした。

6年間、ページを通じて情報公開してきて、世界に広がるカバノアナタケの輪。

プーちゃんと、プーちゃんを愛する会員さんがもたらした奇跡と思っています。

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