二頭のサラブレッドの幸福を願い奮闘する日々

スピ君とプーちゃんの様子について、またウマを取り巻く環境、時事問題などもつぶやいています。
#引退馬

【公開】8月28日月曜日、牧場立ち寄りで困った、と、嬉しい理由とは?

2023-08-29 16:51:44 | スピ君のお部屋
28日月曜日、急遽、所用で山梨に行き、帰りに牧場に立ち寄りました。
所用とは何か、については、サポーターページでサポーターさんに「私事」としてご報告していますので、ご覧ください。

なにぶんにも日帰りで、なぜか高速道路のあちこちで事故渋滞の中、滞在時間は2時間ほどでしたので、ほとんど写真撮影もできていません。

プーさんの青草の食べっぷりの確認(ちょっと飽きた、感あり)、その他の食欲の確認(すごすぎる)、声かけに対する反応、お尻の様子をチェックしました。

お尻幹部は、明らかに、穴開きが残っており、消毒が必要な状態のため、自宅で作ったヒビテン希釈スプレーで消毒。幹部にフランキンセンス+キャスターオイルを塗り、尻尾にはカバノアナタケをたっぷり染み込ませたオムツを巻きました。

スピくんは、運動不足で太っているため、馬場に連れ出しました。

最初、フリーにしたところ、広い馬場で喜んで走り回りました。「スピくん」が素顔の「うま」になるひとときです。

ところで、馬という動物は、グルグル回ったり、頻繁に方向を変えるのは得意ではありません。特にサラブレッドは苦手です。

進行方向は前足で調整しますが、馬の前足は、人間の手足のように自由に左右に動きません。急転回するときは後ろ足にガッツリ重心を移動して前躯を軽くして、立ち上がるような姿勢をとって向きを変えます。

そのため、広いところで直線を走らせることがとても重要だと思っています。

日々の生活では小さな草地放牧がメインで、しかも牧草地の中央に植樹されていることから、思うようには走れない、というのが実態です。

そこでたまには大きな馬場に放してあげたい、という想いが大きくなりますね。

その想いに応えるかのように、いや、応えすぎで、体を沈ませトップスピードでぶっ飛ばし、馬場中央で向きを変えるという乱暴を繰り返しながら、必ず、プーさんが見える場所で立ち止まり、ブヒヒヒと啼くスピくん。

「あれ、こんなに走ったんじゃ、もう運動させないでいいかな」、とも思ったのですが、ロングロープによる運動は、人と馬の会話ですから、少しでもいいから欠かさずやろう、と思い直しました。

ロープを繋ぐのは、カブソンと呼ばれる金具付きの無口頭絡です。
鼻梁の上、左右と中央の3箇所に金具が付いています。


丸い金具が、ロングロープを繋ぐところです。

本来なら、左周りは左金具に、右周りは右金具に繋いだ方が、内方姿勢をより明確に求めることができると思うのですが、まだまだ修行が足りない私ですので、馬がいきなり方向を変えることがあり、左金具に繋いだ状態で右周りに移行されてしまうと困るため、中央金具に繋いでいます。(写真で少し見えています。)

今までは、中央に繋いでも左周りだと左に引っ張る形になるため、無口がずれてしまい、なるべく強く締めて使うようにしていたのですが、今回は、やや緩めに締めていても、カブソンの金具位置がほぼずれませんでした。

カブソンによる運動は4回目?5回目?ぐらいでしょうか。
使い始めは、「使わない方がいいかな」、と悩むぐらい、馬とコミュニケーションが取れていなかったのですが、今回は少し変化を感じることができました。

とても興奮して走り回った後ではありますが、ロープを繋ぎに行けば大人しく受け、そして人間の指示に即座に答えてくれました。

10歳から18歳まで静内で共に暮らしましたが、15歳以降は、乗り運動もリバティ運動もほとんでしていません。草刈りやら堆肥処理やら寝わら干しで体力と時間が足りなかったのです。

すでに21歳。6年間、のギャップを埋めて行くため、これからは頻繁にコミュニケーションをとることにしています。

馬と人の人馬一体は、乗らなくても感じることができることを何回か自分が経験していますので、またあの瞬間を感じたい、という思いが蘇るんですよね。

馬の幸せが自分の幸せ、と感じる時、あぁ出会って良かった、この子とで会うために自分は生まれてきたんだ、と感じてしまいます。

うっそー、と思う人は、一緒に経験してみませんか?

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