日本では都知事選挙、フランスでは国民議会選挙が、行われました。
「我々の国をこんな人たちの手に渡してはならない…
仏国民議会選挙での極右の躍進に警鐘をならしたエムバペ選手=7月5日、ドイツ・ハンブルクでのサッカー欧州選手権準々決勝フランスーポルトガル戦で
「我々の国をこんな人たちの手に渡してはならない」。反移民を掲げる極右勢力の台頭に強い警戒感を示したのはサッカー欧州選手権に出場しているフランスのエース、エムバペ選手だ
▲アフリカにルーツを持つスーパースターは仏国民議会選挙第1回投票での極右政党「国民連合」の躍進に「最悪」とコメントした。だが、決選投票は大方の予想とは異なり、左派連合「新人民戦線」が第1党になり、右派は失速した
▲「フランス人は改革より革命が得意」。19世紀の仏政治家、トクビルの言葉というが、なるほど振れ幅が大きい。マクロン大統領率いる与党連合と左派の「反極右」共闘も功を奏したらしい
▲ただ、左右両派はともにポピュリズム政党と位置づけられる。インターネットを活用し、既成政治やそのエリート主義への庶民の不満をすくい支持を広げた。敗れたのはマクロン氏ともいえる
▲革命の歴史がないわが国の東京都知事選では現職候補の無敗記録が更新された。それでも意外性はあった。既成政党の支持を受けない石丸伸二氏が立憲民主党と共産党が推す蓮舫氏を上回り、3選を決めた小池百合子氏に次ぐ2位に入った
▲SNSを多用して若者中心に支持を集めた石丸氏の存在は、日本も世界的な政治の潮流と無縁でないことを示したように思える。庶民の声を拾えない政党の没落は世界共通の現象だ。裏金事件で信頼を失い都議補選で議席を減らした自民党も、「敵失」を生かせない野党も、人ごととは考えない方がいい。
選挙戦最終日、石丸伸二氏(左下)の街頭演説に耳を傾ける多くの有権者たち=東京都千代田区で2024年7月6日午後3時28分
谷口 幸璽さんのコメントです。
《エムバペ、頑張れ! (谷口幸璽)
極右政党すなわち自国ファーストは、我儘気儘主義。しょせん自分勝手の好きなことをし放題、他国に迷惑をかける主義・主張で、世界の厄介者である。トランプ氏が選ばれないことを祈る。こんな人物を大統領にしてはいけない! 日本にも似たような政党、いや候補者がいますが‥‥。》