気象変動が起こってますね。
東北地方で、大雨が続いています。
「どっどど どどうどどどうど どどう 青いくるみも吹きとばせ…
「どっどど どどうどどどうど どどう 青いくるみも吹きとばせ」。宮沢賢治の童話「風の又三郎」の冒頭の詩だ。日本ポップス界をリードした大滝詠一さんが残した名曲「颱風(たいふう)」に「どどどどどっどーみんな吹き飛ばせ」と似たフレーズがある。同じ岩手出身の作家へのオマージュだろう
▲童話の下敷きになった初稿「風野又三郎」は又三郎を台風の化身のように描いた。「二百十日」に現れて「九州からまるで一飛びに駆けて……まっすぐ東京に来た」と話す。さらに上海で台風を指す「颶風(ぐふう)」と呼ばれたと自慢する
▲最終版の童話では台風の要素が減る。地元住民には実感が薄いからかもしれない。東北を直撃するのは列島横断後か東海や関東から北上するのが通例。まれに日本海側から上陸するが、勢力が衰えた後が多い
▲台風5号は岩手に上陸して日本海側に抜けた。東北太平洋側への上陸は2016年、21年に次ぎ3例目。気象庁の統計開始以来60年以上なかった現象が常態化しつつあるように思える
▲7月下旬には山形、秋田を記録的な豪雨が襲った。東北地方では近年、年間降雨量に大きな変化はないものの、平均気温は上昇を続け、ゲリラ豪雨も増加しているという
▲迷走の末に岩手に上陸した16年の台風10号では自治体や施設の予想を超えた川の氾濫で高齢者グループホームが浸水し、9人が亡くなった。お盆の帰省時期。台風7号も接近している。温暖化による気候変動で過去の常識が通用しないことを十分に認識したい。
でした。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます