しずやしず

2005-11-27 21:19:22 | 一人時間差テレビ評
大河ドラマ「義経」もいよいよ佳境で、今晩は、「勧進帳」みたいです。
義経の見所と言えば、一ノ谷、壇ノ浦、勧進帳などいろいろありますが、私がもっとも楽しみにしていたのは、昨日再放送のあった静の舞です。
敵である鎌倉勢の祝いの席で、頼朝への憎しみ・義経への想い・そして白拍子の第一人者であるというプライドなど、多くの思いをかかえ踊るというものです。
石原さとみが「静」ってのは番組開始の時からいまいちイメージと合わないかなっておもってましたが、この回の演技はまずまずでした。踊りの技術うんぬんはわかりませんが、静の深い思いが感じられるものでした。
とあるHPで、この回の批評があり、政子のマクベス夫人化した脚本演出は無知でくだらないというものがありました。
確かにこのドラマでは、政子の影響力は強大になっています。
それは、頼朝の葛藤を描くための演出で、頼朝の「情」の対局とされているのでしょう。また、政子は実際には控えめな女性だったのかも知れませんが、世間一般のおおまかな人物像としては、「政子の演説」から想像できる強い女なんでしょう。
エンターテイメントとしては、こういう描き方もいいのではないかと私は思います。
今回の、頼朝を差し置いて「見事じゃ」と発言することも、この静の舞は女の戦いとして、政子vs静 → 静の勝ちと考えた結果の演出でしょう。
五条大橋では桜・壇ノ浦では金粉・静の舞ではもみじとベタですがわかりやすい演出も、及第点でしょう。
でも、ストーリー的には全体的にB級かな?
まぁ、後わずかで、見所も少なくなりましたが、最後まで、楽しみに見ようと思います。

最新の画像もっと見る