青山二丁目劇場 | 文化放送 | 2018/02/26/月 20:30-21:00 http://radiko.jp/share/?sid=QRR&t=20180226203000
さぁ、お馴染みになってきました。
花村のネタバラシブログです。
今年は『白バイ野郎ジョン&パンチ』日本の放送開始から40周年という記念すべき年です。
さぁ、今年最初の『空に記す』は、徳島。
お聴き頂いた皆様は、少し驚いた展開になったのではないかと。
では、早速ネタバラシを……
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先ずは、徳島という土地を選んだこと。
前回の島根編で砂浜を走る寛二が、「鳥取砂丘はいいや」と言っていた。
ここで東に向かわなかったことを示唆している。
まぁ、飛ばして東にも行けるが・・・・・・。
4作目となると、そろそろお気づきかもしれませんが、
ジュンカンの二人は、大体少し足を延ばした先に行っていて、双六のように旅を進めている。
四国を選んだのは凄く重要。
去年、プロデューサーのYさんと打合せをしていた時
「そろそろ、旅の目的をハッキリした方が良い」
という話に。
そこで頭に浮かんだのがお遍路だった。
劇中、志朗のセリフで
「人生のお遍路さんですね」とある。
まさに、それを重ねて書きすすめた。
お遍路さんとは
四国八十八箇所の巡礼者の通称。
お遍路では札所を巡ることで弘法大師の功徳を得られるとされている。
また、88ヶ所の札所の他に、弘法大師ゆかりの地や社寺が「番外札所」とも。
最近は健康増進、パワースポット巡りなど色々な使われ方があるお遍路。
舞台は、阿南市にある太龍寺 四国八十八箇所霊場の第二十一番札所。
寛二のセリフにあったロープウェイも存在している。大体の人は、これに乗るらしい。
今回は、特にこちらの方のブログを参考にした。
湧き水や看板のエピソードは、こちらをヒントに。
巡礼者が持つ笠には、「同行二人」という文字が書かれており、ひとりは自分、そしてもう一人は弘法大師を意味する。
つまり、弘法大師様と二人で巡礼の道を歩く、それがお遍路なのです。
寛二と純は、お互いを旅と共としながら、心の中でもうひとりの人と旅をしている。
それが、この二人。
寛二の兄。
沖縄編でも、出てきた兄の話。兄が旅をしていたことは明らかになっていたが、
今回初めて、入院していて眠ったままだと分かった。
やんちゃ坊主の寛二は、兄の影響。
純の妻、朝子。
オープニングでは、『朝子』と出てきて、後半で亡くなった妻だと分かった。
純は、愛妻家という設定は最初からあった。これは、秀幸さんの温かい声のイメージから。
知恵の登場。
お遍路さんを、六十八か所廻ってきたという。
いわゆる『逆打ち』という廻り方で、88番目から逆に廻ってきたことになる。
『逆打ち』は、お遍路のご利益が倍になると言われていて、知恵の強い気持ちが表れている。
ジュリーとピンクレディー登場。
https://www.youtube.com/watch?v=SrpR74zymM8
https://www.youtube.com/watch?v=hxN68MG1PrE
収録のこぼれ話だが、古川さんは役に対する準備が凄い!
今回の収録で、『ヤマトより愛をこめて』とピンクレディーの楽譜を、ご自分で用意してきてた。
ノリで出来そうなシーンなのに。
いやぁ、頭がさがる。
ちなみに、古川さんも僕もヤマトの大ファンだし、秀幸さんと池水さんもヤマトに出ている。
古川さん 揚羽 武
秀幸さん 土門 竜介
池水さん 藪 助治
ヤマトの話になると長くなので、この辺にしときます。
そして、ピンクレディーの『UFO』!
これには、スタジオの内外が大爆笑だった。
古川さんも秀幸さんも、踊るように体を動かしながら、歌っていた。
いやぁ、現場にいる役得です。
もちろん皆さんプロなんですけど、「素で笑ってるでしょう!?」というところが多々。
宮本武蔵のネタ。
定番のネタだが、今回やめようと思っていたら、杖が出てきて、自然とそんな流れに。
これだけではなく、寛二と純は、古川さんと秀幸さんのおかげでキャラクターがしっかり出来ているので、
自然とセリフが出てくることがある。
ストーリーの構成に悩むことは多いが、寛二と純に会話に悩むことは少ない。
細かいこだわり。
何度も言っているが、古川さんと秀幸さんは本当に素晴らしい声優です。
今回も、ちゃんとクタクタになって坂道を上り、腰を下ろし、水を飲み、踊っている。
そのおかげでイメージが広がる。
効果音とBGM。
編集のKさん。拘ってくれたなぁ。
知恵のちょっとした動きがある時に、杖の鈴が鳴っている。
素晴らしい。大きな動きでもないのに。
ピンクレディーの歌の後に、鐘がひとつ鳴る間も最高。
BGMも、今までのソラシルと違うアプローチで付けていて、奥行きが出ていた。
空海の修行。
この岩場も実在する。
「舎心嶽」という岩上で、100日間の虚空蔵求聞持法を修行されたという伝えは、
大師が24歳のときの著作『三教指帰』に記されており、よく知られている。
虚空蔵求聞持法は、真言を百万遍となえる最も難行とされる修法で、大師青年期の思想形成に大きな影響を及ぼしている。
太龍寺が記憶力と知恵のご利益があるというのは、これが所以と言われている。
今回と言うか、ソラシルのテーマである、『空』『繋がる』が、空海の教えと被る。
志朗のセリフ
「人、時間、世界をつなぐ」
まさに、二人が旅をしている意味が表れている。
実は、僕は無宗教という立場をとっているが、大学は仏教学部を出ている。
しかも、密教を勉強していた・・・と言いたいところだが、ほとんどバイトばかりしていた。
でも、一応卒論(即身成仏について)も書いたし、ちょっとした事は知っている。
空海と宇宙の繋がりの話は、これも長くなりそうなので、下記を参考にしてもらいたい。
http://lalaright.blogspot.jp/2014/01/blog-post_26.html
寛二の素性
東京多摩川大学病院に勤務する医者だった。
沖縄編では、看護師の灯が「見たことある」
鹿児島編では、過呼吸になった拓也の処置したシーンがあり、伏線だった。
ちなみ、『笑顔の行方』の里子が行った病院もここだった。帰りに河川敷を歩いている。
兄に関するエピソードは、沖縄編の釣り対決で出てくる。
純の素性
元弁護士。
沖縄編では、警察の前。
鹿児島編では、タオル一枚で道路を走るところ。
島根編では、夕美との会話。
これらが伏線だった。
ナレーション
山下さんの冷静なツッコミは、秀逸だった。
それと最後のシーンの岩場。リスナーがイメージしやすい語りで、風景が見えてくるような感じだった。
Twitterでもつぶやいているが、このシーンはあえてセリフを入れなかった。
言葉ではない『繋がり』を表したかったのだ、ラジオドラマで、ラストシーンなのに。
リスナーの想像力を信じたかった。
そして、自分なりの『繋がり』を感じて欲しいと。
最近、近しい人の訃報が続き、色々考えることがあった。
「生きる?」「死を迎える?」「人とのつながり?」
このタイミングで寛二と純の旅の再確認は、自分と重なった。
多分リスナーの皆さんも、色んなことがあり、考えている思う。
別に深く考えなくても、寛二と純を一緒に笑いながら、少しでもなにかに気づいてもらえたらと思う。
さて、かなり濃い内容だった徳島編。
いかがだったでしょうか?
次回を楽しみに(^^)/
さぁ、次はどこかな?
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