さくらホテル

桜の花が見たいです。

「平和に卒業したい・・・」

2007-06-29 11:08:34 | Weblog
昨夜、子どもを泣かした。

新聞を読む私の前で、試験勉強をする子ども。
「あっ…忘れてた」
「何を?」
「社会のノートを返してもらうの」
「こんな直前にノートを貸してるの?」
「だって、頼まれるから、、、」
「誰に?」
「□□さんとか、△△さんとか・・・」

想像通りのメンツ。

「1年のとき、それで散々『ほんとは貸したくない』って泣いたんじゃ
なかったっけ?まだ『嫌だ』って言えてなかったの?」
「だって…だって…」

半泣きの子どもを見て、『アンタんちなんてローンを組まなきゃ着物が
買えないんじゃないの』とわが子に言ったクラスメイトの顔が浮かぶ。

「ノート貸したって、『真面目に勉強してバカみたい』って言われた
んでしょ。○○ちゃんがノートを貸すから、みんなが授業中に遊んでる
んでしょ。『○○ちゃんのノートがあるから、授業を聞かなくてもいいや』
って!『授業中うるさい』たって、○○ちゃんが助けてるようなもんじゃない!」

「・・・・・」


ああ、言ってしまった、、、
みるみる子どもの顔がゆがむ。


「お母さんにはわからないんだよっ!私は平和に過ごしたいの。平和に
あの学校を卒業してしまいたいのっ!!」


洗面所に閉じこもって号泣する娘。
30分たっても泣き声が聞こえる。

しばらくしてお風呂に入るドアの音。


1時間後。


「頭が痛い」

シート状の冷却シートを貼ってやる。

「寝れば?」
「嫌だ」

その後、黙々と試験勉強をする子ども。

11時半。

「もう、寝るよ」
「おやすみ。ごめんね」
「いいよ。おかあさんが意地悪なのは知ってるから」
「本当にごめん」

腫れた目。
子どもはドアを閉めながら、笑顔でこう言った。

「明日はきっといいことあるよね、お母さん」


私、最低。
子どもを泣かせて自分のストレスを発散した?



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3 コメント

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お久しぶりです。 (京女。)
2007-09-21 21:23:18
辛いね。お嬢さんも辛いし、おっとこまえさんも辛い。でも、どちらも悪くはないんだよね。
おっとこまえさんの気持ちは母の立場からの一言だから、今の私にはよーく分かる。
きついね。クラスメートたち。
いつでも帰ってきてね。
京都でおばちゃんも待っているよ。
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Unknown ()
2007-09-22 10:37:38
お元気ですか?
先日、以前にお世話になった会社の京都出身の男性が、京都に帰ることになったと聞きメールしました。
「なんとなく、京都に帰りたくなったんだよね」
この言葉にじ~んとしました。
東京は便利、東京は華やか、でも、結局仮の棲家なんだよね。
30ウンサイの大人でも帰りたくなるんだから、14歳のあの子が帰りたくなるのはしょうがない。
ええ、40ウンサイのジプシーな私でも。
今度帰ったら、会おうよ~。

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いつでも連絡待ってます(≧∇≦) (京女。)
2007-09-24 23:24:40
おっとこまえさんもお嬢さんにも会えるのを待ってます(≧∇≦)
実は、私も夏休み中に旦那のところへ行ったのですが、やはり東京は仮の棲家と実感しました。学生時代に住めたのは、実家が京都にあったから。
東京は刺激的で便利で、楽しくて、最先端だけど、何だかホッとできなかったんです。
東京出身の人ならホッとできるのかもしれないですが、私にはちょっと無理でした。。。
きっとね、お嬢さんもホッとしたいんだと思います。
いつでも帰ってき~や~ヽ(´▽`)/

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