花日和 Hana-biyori

ハウルの動く城

「ハウルの動く城」って、結局自分は何を思えば良いのだろうっていつも分からなくなる。ファンタジーなアニメーションの楽しさに次々と目を奪われて、言わんとしてるところを取り逃がしているような気がしながら最後まで行っちゃうんだよな。自分の情報処理能力が足りないんだろうけど。

ソフィーがお婆ちゃんになることで、却って行動的に自由になっていく所は共感する。70でも80でもなく90歳ということは、極端に言えば死期も近くて煩悩から解放された状態。何も怖いものなし!という潔い振る舞いが清々しい。

しかしサルマンや荒れ地の魔女は、とにかくハウルに執着しているようすで、そんなにこだわる理由が分からずもやもやする。
ここは、若さや美しさに対する執着なのかなぁと。

話の進みかたも、面白いのに軸がどこにあるのかよく分からないし。難しい話だよなーと思う。これも、理解力が足りんのね。

最後も、最終的に男女が上手くいってキスすればハッピーエンドでしょ、と簡単に結末を括られたようで満足感が薄い。ソフィーが守られる存在でもなく、恋ではなくて自分の人生の主人公になってハウルを引っ張っていく、ぐらいの今後が見えるという終わりかただったら良かったのかなあ。

やっぱり自分の物の見方、感じかたに左右されますな。アニメとしては見応えがあって名台詞も多いし、嫌いにはなれないので余計混乱する。


映画館にも見に行ったし、テレビ放送も何度か見ていて、そのたびにもやもやするんだよな。声優が顔を知っている人だというのも私にとっては気が散る原因なんだけど。

話は前後に大きなストーリーの含みを感じるのではっきり分かり辛い。私は察しが悪いのよ。
原作を読めば分かるかと思ったけど、分かったのは、原作は話全然違うし、また別の面白さがあるってこと。だいぶ前に読んだので内容ほとんど忘れてしまったけど、それだけは覚えている。
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