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花日和 Hana-biyori

ドラマ「ハッピー・オブ・ジ・エンド」漫画と比較

例によってマンガが良かったので見ていたドラマです。原作はおげれつたなか先生の同名BL漫画(竹書房)。ドラマの監督と脚本は古厩智之(6話監督は小村孝裕)。

新宿歌舞伎町あたりを舞台に、哀しい過去を持つ男ふたりの物語。暴力と性描写も激しいので誰にでもおすすめできるもんではありませんが…。

ともあれ漫画はそういうしんどい部分(必要な描写ではある)を凌駕する緻密で美しい絵、映画みたいにドラマチックな画面づくりが素晴らしく好きです。名場面や名台詞を何度もみたくなります。そりゃ実写化もされるわ。

ドラマは、ヒモだった千紘(別府由来)がマンションを追い出されて街で困窮し、子どもが食べてたハンバーガーをかっぱらうクズっぷりをちゃんとやってました。失礼ながら漫画よりもイケメンではなく、やや崩れた感じがむしろキャラクターにあっているのではと。

ハオレン役の沢村玲はこれまた漫画から抜け出したような美しい容貌でびっくりでした。クールな感じだけど笑顔が可愛らしいのが、実は甘えたのハオレンらしくてよかった。千紘とバーで出会って早々ホテルに誘い、「これでいっか」と某器具で千紘を殴り倒す場面はコミカルで笑えました。

ドラマではもちろん児童買春や虐待、性描写などのシーンは抑えられてました。そりゃそう。

ですが、ハオレンを追い詰めていく狂気の人“マヤ”を浅利陽介が演るというのが意外でした。優しい風貌のイメージしかなかったので、無理があるんじゃ…と心配でしたが、ちゃんと頭おかしいヤク中凶暴危険人物に見えました。役者ってすごい。

欲を言えばもっとボサボサ髪でも良かったのでは…というのはハオレンの母親っぽい人にも言えます。原作に寄せてほしいというよりは、無軌道な人間なのにマメに散髪はしてるんだねという違和感…。

飲み友だちで何かと二人の世話を焼くカジ役の久保田悠来は、繁華街に馴染んでる雰囲気が上手くて好きでした。毎回服装がいかにも…ってかんじの柄シャツで、似合っていて注目してましたわ。

(以下ネタバレあり)

よかった場面はいろいろありましたが、印象的だったのはやっぱり駅での別れのシーンですね。千紘がその電車に乗る必要はないんじゃね?というツッコミは野暮なほど盛り上げる切ない場面です。

ここでお別れ、と電車へ押し込まれた千紘が、ハオレンに「俺のこといっぱい思い出して、もう忘れろ」と言われたあと、

漫画では、涙を浮かべてショックで何も言えず佇む千紘の後ろ姿と、寂寥感に満ちた車内が印象深く描かれています。

一方ドラマでは、動き出す車内から「なんでだよハオレン!」と叫ぶ千紘。

別れの衝撃を受け入れられず足掻くように叫ぶのが、既視感ある列車でのお別れシーンではありますが、やはりぐっときました。音と動きが出せる実写映像ならではで、これも凄く良かったです。

ラストシーンもハオレンの笑顔を千紘が見ているんだなあと感じるいい画でした。

ノーカット完全版がFODで配信されているそうで、じゃあTVerでのコレは不完全なの!?と憤りたくなりますが、物語の完全版は漫画読めばいいのさ…。


ドラマ「ハッピー・オブ・ジ・エンド」公式サイト

ドラマ「ハッピー・オブ・ジ・エンド」公式サイト

日本ドラマ「ハッピー・オブ・ジ・エンド」ドラマ公式サイト。沢村玲×別府由来 若手スターW主演。社会の片隅で生きるミステリアスな美青年と家族に見放され全てを失ったどん...

ドラマ「ハッピー・オブ・ジ・エンド」公式サイト


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