花日和 Hana-biyori

ドライブ・マイ・カー

ワクチン1回目摂取。一番近くのクリニックで受けられて良かった。いまはちょっと腕が痛いていど。

***

村上春樹の短編集「女のいない男たち」、そんな映画になるような話だったかなあ?内容をまったく覚えていなくてちょっと文庫を引っ張りだしてみた。

「ドライブ・マイ・カー」は話の肝をすっぱりわすれていた。若い女性が語り手である中年俳優の運転手をしていた描写がぼんやり印象に残っていただけだ。

ちょっと読み直してみると、癌で亡くなった奥さんが他の男と寝ていて、そのうちの一人とあえて友人になったという、考えてみるとヘビーなはなしだった、そうだった。

ドロドロした話のはずが、語り口が泥臭くないというか、感情を表面に出さないでその場をきれいに収めた感が読者ののめり込みを拒んでいるかのよう。でも、何か大層な意味のありそうな言葉のやりとりの読み応えがある。

それにしても、家福(語り手)はずいぶん偉そうだな、と前にはあんまり気付かなかったことを思った。そういうとこだぞ。しかしやっぱり、それと分かるように描いているんだろう。
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