かなり有名な名作らしいのですが、現在めでたく8歳になった息子に読み聞かせで初めて読みました。
![]() | こんとあき 作・絵:林 明子出版社:福音館書店 ![]() |
<あらすじ・感想>
きつねのぬいぐるみ”こん”は、さきゅう町のおばあちゃんから赤ちゃんの子守を頼まれます。
あきはこんと一緒にすくすくと育ち、いっぽうこんは傷んでほころんできました。
こんとあきは、さきゅう町のおばあちゃんに直してもらうために、一緒に旅に出かけます。
旅先でのハプニングは、こどもにとってはのっぴきならないもので、読後の印象はほんわかしていますが飽きさせない展開が続き、いい本だなあと思います。
やさしく美しい描写の絵もみどころ。”あき”が表情豊かで本当に可愛らしく、繊細な感情がすみずみまで丁寧に描かれています。
<読み聞かせ 小学3年生> 約15分
みんな真剣に聞き入っていました。
あきが赤ちゃんのころ、こんの上をはいはいしたり、しっぽをもってあるいたりという描写の時、楽しそうににこおっと笑っている子がいたり、汽車のドアにしっぽを挟まれてしまったこんが、あわててきっぷをだすところなど、声を立てて笑うような事はないけれど、あ、楽しんでくれているなあという感じが伝わってきました。
<8歳 息子(小2)>
読後のよかったね~という雰囲気に私も息子も包まれて幸せな感じがしました。
「さきゅうってなに?」と最初のページで聞かれて、これが彼の「さきゅう」初認識になりました。後日テレビで鳥取砂丘が出たとき、「ほら!こんとあきのさきゅう!とっとりさきゅうだよ!」と興奮していました。よしよし。
「ハンダのびっくりプレゼント」
![]() | ハンダのびっくりプレゼント 作・絵:アイリーン・ブラウン / 訳:福本友美子出版社:光村教育図書 ![]() |
<あらすじ・感想>
女の子ハンダは、お友達にプレゼントとして色とりどりのフルーツをかごいっぱいにして頭に乗せて出かけました。途中、お友達は何が好きかしら?などと考えながら歩いていると、動物が出てきてこっそり籠からくだものをとって行ってしまいます。
とうとう全然くだものがなくなって…しょんぼりの話で終わるのかと思いきや、まさかの幸運がハンダに訪れ、無事にお友達に大好きな果物を持って行ってあげることができました。
読み手だけが展開を知っているという楽しいお話で、終わりもハッピーエンドで幸せな感じ。ハンダが気づかないうちにすべて丸くおさまっているというのも、ありえないけれど可笑しみのひとつです。
息子はすごく喜んでいましたが、これは字は少なく絵で語るタイプの絵本なので、絵がよく見えないと面白さは半減です。一対一や少人数に読むのに向いていると思います。