花日和 Hana-biyori

入る前から悔やむ

母が、老健から特養に移ることが決まった。兄はケアマネから再三もう出るように言われているらしい(老健はリハビリ施設なのでホントは長く居られないけど1年過ぎたので)。

移動先は兄の近くですぐ入れる所だけれど、これまでと違って部屋で自由に面会できない。外出も禁止。面会は日曜の午後だけで時間も決まっていて、しかもガラス越し。聞こえないので携帯電話でやりとりするという。これを息子に言ったら「監獄じゃん…」と私も思ってた事を言われた。

施設選びはけっこうあれこれうるさい兄が先に見に行って決めたところなので、一応施設自体は悪くない所だろうと思っていたけど。

他が空いたら移ることにしようみたいな決め方で、なんかモヤモヤする。けれどもう、入所の手続きをしてしまった。

その後、まだ老健施設にいる母に面会に行くと眠そうでボーっとしていた。

時々気がついたようにご機嫌なかんじで「来週田舎に行こうと思ってるんだ」なとど言う。最近お坊さんとお友達になって誘われた的なことらしい。

何かまた違う世界に一歩行ってしまったような気がする。

そんな母を、あの施設に入れるのかと思うと気が塞ぐ。いや感染対策をしっかりやっているという意味ではいいんだろうけど。相談員さんはしっかりしている様子だったけど。

ほかの所の順番待ちが早く来るといいな。入る前から早く出たいと思ってるっておかしな話だ。




 
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