誕生から1歳までひたすら可愛らしい赤ちゃんのことを書いています。いちおう育児エッセイという括りだと思うけれど、仕事への思いや社会問題に関する記述のほうが多いような。
少子化を女性の責任に転化する風潮(女性の選択の問題ではなく、経済の問題だ、とか)や、炎上した人工透析に関する意見について考えるものなど、色々です。
「かわいそうな人を助けるのではなく、どんな人でも困っている人を助けるのが成熟した社会」という主張や、
「努力できるかできないか、といった問題が、個人のみに起因して起こっているかどうかも疑問だ。」
などに共感しました。
そのほか、身近な男女差別や保活のことなども、はっきり正直に、できるだけ他人に分かって貰える言葉に腐心して自分の意見を表明していることが伝わってきました。
この時1歳になった子は現在4歳、第2子が0歳とTwitterにありましたので、この本で二人目が欲しいようなことを書いていたのが叶ったんですね、良かった良かった。と親戚のおばちゃんのような気持ちは大きなお世話か。
