ブログ 浜松市平和委員会 2

へいわが好きでせんそうに反対する市民団体「浜松市平和委員会」は核兵器も戦争も暴力もない地球をめざします。

戦争と平和の本と映像 五味川純平『戦争と人間 1~18』三一新書、1965年~1982年

2021-09-05 18:43:18 | 本と映像

戦争と平和の本と映像 五味川純平『戦争と人間 1~18』三一新書、1965年~1982年


 映画の方が有名になったけど、ボクは原作のこの小説の方を推薦します。むかし買った小説で、いま全18冊を少しづつ読み返しています。

 1928年から1945年に至る長編で、原作としては3つの部分に分かれています。1の小説部分と、2の小説のなかの戦争情勢の客観部分、3の巻末の資料部分。

 小説部分でいちばんメインになる新興ブルジョアとしての五代家の東京と中国東北を2つの中心に物語は進行します。

 主人公たちの中心としてあげられるのは、やはり五代俊介と標(しめぎ)耕平でしょう。彼らの青春の苦闘に同年齢として熱く胸を高ぶらせたのを思い出します。

 あれから40年も経って、こういう政治状況が現出するとは思わなかった。たくさんの俊介や耕平、由紀子や順子たちが、また苦闘する時代がくると思う。

 このブログも、たくさんの俊介や耕平、由紀子や順子たちへのエール・応援の博物館でありたいと思う。

 出てくる悪役がなぜか小説世界では生き生きして楽しんでいる。そういう悪の世界では、俊介や耕平、由希子や順子たちは生き延びるのに必死で楽しめはしない。

 図書館や古書店で見つけてください。


          ( 雨宮智彦 )

 


平和戦争 本と映像 3 那須田正幹/文、西村繁男/絵、『絵で読む 広島の原爆』福音館書店、1995年 20210814

2021-08-14 11:10:43 | 本と映像

平和戦争 本と映像 3 那須田正幹/文、西村繁男/絵、『絵で読む 広島の原爆』福音館書店、1995年 20210814

 27×31cm、84ページ、定価2500円(1995年)。

 ついこのあいだ7月22日に79才で亡くなった広島市生まれの文学者・那須田正幹さんは3才で被爆しました。「それいけ、ズッコケ三人組」で有名ですが、「ヒロシマ」三部作やこの絵本の文なども書いています。

 絵本です、と言っても子どもに読んであげる絵本ではなく、おとなが自分で読むための絵本だと思います。

 見開きで18枚の俯瞰の絵で再現する広島の詳細なドキュメントです。とてもきびしいたいへんな作業です。それに加えて何ページもの年表や1枚1枚の絵の解説もすごいです。

 ていねいに読み続けたいのと、なんとか動画化したいと思う。

 ぜひみなさんそれぞれが手に入れて、生涯読み続けて欲しい本です。

        ☆

 みなさんの読んだ・見た「平和と戦争 本と映像」原稿を募集しています。ぜひ戦争や平和の本・映画などの感想をお寄せください。できるだけ全部掲載します。

              ( 編集部 )

 

 


平和戦争 本と映像 2 HP「日本平和委員会」 20210726

2021-07-26 10:45:05 | 本と映像

平和戦争 本と映像 2 HP「日本平和委員会」 20210726

 「平和戦争 本と映像」のなかにはインターネット時代のいま、当然「ホームページ・ブログ・ツイッターなど」も含みます。

 まだ「日本平和委員会」と「日本原水協」の2団体しかリンクしていませんが、今日は、まずHP「日本平和委員会」から紹介します。

 ホームページURLは http://j-peace.org/  です。

 日本平和委員会のフェイスブックは https://www.facebook.com/japan.peace.committee/

 日本平和委員会のツイッターは   https://twitter.com/japanpeacecom

 「平和新聞」のツイッターは    https://twitter.com/heishin2000

 日本平和委員会は、わたしたち浜松市平和委員会の全国段階の組織です。会員数は現在1万7000人前後。全県と全国各地に浜松市平和委員会のような郡市平和委員会があります。

 全国の基地・安保の情報を知りたいときは、まず参照せねばならないホームページだと思います。

 詳しくは日本平和委員会のホームページやフェイスブック・ツイッターを熟読してください。

 (雨宮智彦)


平和戦争 本と映像 1 浜田圭子『へいわってどんなこと?』(絵本) 雨宮智彦

2021-07-19 13:14:20 | 本と映像

平和戦争 本と映像 1 浜田圭子『へいわってどんなこと?』(絵本) 雨宮智彦

 「平和戦争 本と映像」は本・雑誌・資料や映像などをランダムに紹介していくコーナーです。いい本・推薦の本とは限りません。何か読んで記憶すべきひっかっかりがあれば紹介したいと思います。

 編集者以外でも、みなさんの紹介したいものを積極的に投稿してください。なにか筆者名(本名・イニシャル・ペンネームも可)は必須です。

 第1回は絵本です。最近、浜松市立城北図書館へ行って妻が見つけて、我が家のお気に入り絵本になりました。小さな絵本ですが、おすすめです。

 浜田圭子『へいわってどんなこと?』童心社、2011年、36ページ、定価本体1500円

 「へいわってどんなこと?」と、いちばん最初に問いがあって、

 「きっとね、へいわって、こんなこと」と答えはじめます。

 「せんそうなんかしない」……。

 「おなかがすいたら、だれでもごはんがたべられる」……。

 「いやなことはいやだって、いとりでも意見がいえる」……。

 全体としてシンプルで、ぼくはなんだか気持ちが熱くなりました。裏表紙では、ふたりの子どもが外へ遊びにいって平和な未来を希求します。

 このふたりの願いはかなうのでしょうか。