やっとありつけた・・・『メフン』を じっくり味わう

どす黒く、　おどろおどろしい見た目には　箸を出すのを躊躇してしまいそ～な向きも多いと思うがね。

鮭の背ワタ（腎臓）を塩漬けにした　“塩辛”　で　北海道の名産のひとつ・・・ボクの住んでる辺りでは見かけることはない。

20年ほど前に家内と、　北海道道東の旅行先で初めてコレに出会って旨味を知り　土産にしたものだ。

こ～いう内臓モノや発酵モノは　ヒトには仲々ど～ぞと差し上げ難いモノ・・・クセの強いのが多いからね。

家内は食べなくはなかったが　あんまりで、　驚いたのはオンチャン（むすめ）がコレを気に入ったことだ・・・でも、　あれからずっと食してない。

ボクはけっこう珍味好き・・・珍味と言われるモノは大体が　ショッパイくらいは当たり前で、　苦い・辛い・酸っぱいのや　かなり匂いがキツイのもあるもんだ。

ボクの周りにいるヒトに　“塩辛”　が好きかと訊くと　けっこう胸を張って好きだよも多いが、　大方は　“イカの塩辛”　を想像してるよ～だ・・・“塩辛”　の種類はけっこう多いが、　中でもイカは食べやすい方だし。

この『メフン』はそれなりにクセはあるが　“塩辛”　の中では食べやすい方じゃないかなとボクは思う・・・見た目で　取っつきにくい感じはあるが。

昨年　オンチャン夫婦が北海道旅行へ行く時、　土産に何が欲しいかと訊かれて「おまえ達が思ったモノでい～よ」と言いながら　あっと思いつき「甘いモノはいらないから『メフン』を見かけたらたのむ」と頼んでおいた・・・それから　“鮭とば（堅いヤツ）”　と　“地酒”　をと。

『メフン』は正月の酒のツマミにと冷凍してあったのだが　それなりに正月料理もあったので出しそびれ、　昨夜やっとありつけた。

酒にはもちろん、　温かいごはんに乗せても美味い！　独特の旨味が広がって来る・・・酒飲みじゃないのに珍味好きのオンチャンも　ノンアルコール片手に美味そ～につまんでいる。

インターネットでも取り寄せられるが　いつでも手に入るとクセになってしまいそ～で、　それがど～もイヤでね・・・その土地に行って手に入れてこその　珍味だなと思うし。