JARLとTSSの争いについて

この話題、書くつもりはなかったのですが…、
静観しようと思っていたのですが…。

大方のハムは、「TSSはひどい！、JARLはお金を払う必要はない」というような、
JARL寄りの考えだと思うのです。
が、冷静に考えてみると、やっぱりちょっと違うかな？という部分もあるので…。

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これまでの経緯（概要）は、hamlife.jpのサイトの記事、
＜JARL第3回定時社員総会＞TSSには「JARL会員の個人情報」が残っている!!－－弁護士を通じて返却を要請中」（2014.6.17）
を見ていただくのが、わかりやすいです。


2010年から、TSS側との９回にわたる業務委託料の値引き交渉が、なかなかJARL側の希望通りの額までは
減額されない（ほとんど値引きされない）。

TSSとの契約解除を（理事会で？）決めたら、
どこで調べたのか、TSS側から、JARLの理事や職員の“自宅”にまで文書が来た
（2013年6月頃のこと）。

これらのことは、少し脇に置いておくことにしますが、
TSSとの契約では、
「「契約を解除する場合は、１年前に通告する」というような取り決めがある。」
らしいです。

そこで、JARLは、2013年11月に、TSSに対して、
「2014年11月で契約を解除したい」旨を通告した（「即時解約」はできないからね…）。

そうしたら、なぜか、その頃から、Webサーバーの不具合が起き始めた。

で、「サーバー不具合」の件も、ちょっと脇に置いておきますが、
「解約は、１年前（まで）に通告する」という契約内容ならば、
「通告して、即時解約」となるわけではなく、
「通告の１年後に解約となる」ということですね。

つまり、JARL側は、2014年11月までの委託料は、きちんとTSSへ支払わなければならない、
ということですね。

しかし、JARLは、この１年分（＝2014年11月までの１年分）の委託料は、支払っていない。
それなら、TSSが「（2014年11月までの）１年分（約5,400万円）を支払え」というのも、無理はありません。

一方、TSS側は、「解約日」までは、きちんと契約通りの委託業務を
JARL側へ提供する義務があります。
従って、昨年11月に始まった、「サーバー不具合」に際しても、
誠心誠意、不具合解消に向けて対処する義務があります
（それが「契約」なんでしょうから。やらなければ、契約不履行です）。


「鶏が先か、卵が先か」という議論になってしまうのですが、
JARLがやるべき（だった）ことは、解約日（解約通告日ではなく）までの委託料をきちんと支払うこと。
TSSがやるべき（だった）ことは、解約日まで、委託業務サービスをきちんと提供すること。
・・だったはずです。

TSSに肩入れするつもりはありませんが、
もし、解約日までの委託料に未払いがあれば、
TSSとしては「ちゃんと支払って下さい」ということになるでしょう。

JARLとしては、まだ「解約日」に到達していないのだから、
これまで通り、サービスをきちんとやってほしい、ということになるでしょう。


JARLは、2014年11月までの委託料は、きちんと支払った上で、
それでも、サービスを正常に受けられない場合（実際そうだった）には、
面倒でも訴訟を提起して、
「契約の履行（サービスを提供すること）」や「サービスが提供不能だった期間の損害賠償」を求めるべきだったのでは
ないでしょうか？。


双方に難点があるのではないかな？。
（どっちもどっち）

もっとも、hamlife.jpの記事にあるように、
TSSが「JARLの会員台帳（要は会員の個人情報のことですね）を、1億2千万円で買い取れ」（←ホントかどうか、知りませんが）
と言ってきたとすれば、それは筋違いですし
（会員の個人情報はTSSが「保有」しているわけではないことは自明ですね）、
あと、JARLの理事や職員の“自宅”宛てに、文書を送るなどというのも、
これも筋違いではありますが…（JARLという“組織”宛に文書を送るのなら、わかりますが）。


長～い間の、両者の、なぁなぁのなれ合い関係が、そもそもの原因？…なのかな？。