みなさん、お元気ですか?
今回は《知過必改 得能莫忘》のプリントをアップしました。
この8文字のうち、ブログでとりあげたのは「忘」です。
プリントにも「忘は亡」と書いていますが、漢字の成立ち辞典(加納喜光著)をみると、
亡には「姿が消えてなくなる→なくなる、滅びる(死亡、滅亡)。その場から姿を消す(逃亡)」という意味があり、亡をふくむ字には「姿が隠れてみえない」というイメージがあるそうです。
忘 亡+心→心のなかからイメージが消えてなくなる。
忙 心がなくなる→平常心をなくすほど忙しい。
盲 目がみえない。
望 亡+月+壬(背のびをして立つ人)→まだ出ない月を見ようと遠くをのぞんで待ちわびる。待ち望む。
荒 艸+亡+川→水に覆われてなにも見えない→雑草に覆われて作物ができない。
慌 平常心や判断力がなくなり、ぼうっとするさま。
茫 水が広がってなにもみえないさま。茫然。
虻 あぶ。小さくて見えにく虫。
と、なるそうです。
ちなみに妄は「目先がみえず、むちゃな振る舞いをする」とありましたが、どちらかというと好きな女性がいなくてむちゃな振る舞いをする、といった感じもしますね。
それと氓は「民衆。道理がみえない人」。
これは現代の感覚からすると大いに異議を申し立てたいところです。
リンク先にあるプリントは千字文(岩波文庫)、漢字源(学研)などを参考にしてつくりました。
子どもが漢字を身につけるのに役に立つと思います。小学生のお子さんがいるお知り合いの方がいたら、よければこのブログを紹介してください。
みなさんのリアクション、お待ちしています。
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