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小学生のための 千字文漢字練習プリント

古代の中国で生まれた千字文で漢字を学ぶプリントです。
1日20分ぐらい。親子で取り組んでみてください。

187・188 欣奏累遣 慼謝歓招

2022年02月17日 | 千字文
 みなさん、こんにちは。
 千字文で漢字を学ぶプリントです。
 お父さんやお母さんに習いながら音読したり、書いたりして、なんとなくでいいので漢字に馴染んでいきましょう。

 今回は《欣奏累遣 慼謝歓招》のプリントをアップしました。
 そしてブログでは「招」に注目してみました。

 漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、招のなかにふくまれる「召」には「呼び寄せる」という意味があり、刀( ⌒ 型に曲がる)+口で、手を⌒型にしながら口で呼ぶさまを示しているそうです。
 召には、
 「⌒型などに反り返る」
 「曲線状に曲がる」
 というイメージがあるそうです。ここから、
 招 召(呼び寄せる)+手 手を⌒型にして呼び寄せる。手招きする。
 昭 召(⌒型などに曲がる)+日 日の光が反射して明るく照らす。照り輝いて明るい。
 照 昭(明るい)+火 火の光が明るく輝くさま。照明。
 沼 召(⌒型などに曲がる)+水 山間にあるくぼんだ水たまり。
 紹 召(呼び寄せる)+糸 糸の末端に別の糸を招くようにつなぐさま。紹介。
 詔 召(呼び寄せる)+言 上の者が下の者を呼び寄せて告げるさま。詔書。
 超 召(⌒型に曲がる)+辵 曲線を描いて物の上を飛び越えるさま。
 貂 クロテン。長くてしなやかに曲がる尾をもつ獣。
 となるそうです。
 昭がちょっとわかりづらいですが、それ以外はすんなりと理解できますね。


 リンク先にあるプリントは千字文(岩波文庫)、漢字源(学研)などを参考にしてつくりました。
 子どもが漢字を身につけるのに役に立つと思います。小学生のお子さんがいるお知り合いの方がいたら、よければこのブログを紹介してください。
 みなさんのリアクション、お待ちしています。

185・186 求古尋論 散慮逍遥

2022年02月17日 | 千字文
 みなさん、こんにちは。
 千字文で漢字を学ぶプリントです。
 親御さんに教わりながら音読したり、書いたりして、なんとなくでいいので漢字に馴染んでいきましょう。

 今回は《求古尋論 散慮逍遥》のプリントをアップしました。
 そしてブログでは「求」に注目してみました。

 漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、求には「引き寄せて求める」という意味があり、字は獣の毛皮で作った衣を描いた図形です。皮製の衣は体にぎゅっと締まり、中心に向けて引き締めるイメージがあるそうです。ここから、
 救 求(中心に向けて引き締める)+攵(動作の符号) 
災難にあった人をこちらに引き寄せた助ける。
 球 求(中心に向けて引き締める)+玉 中心点に引き絞られた玉。球形の球。
 毬 まり。中心に引き絞った球形のまり。
 裘 かわごろも。
 となるそうです。

 坪内逍遥の名前や奥の細道の「日とひ郊外に逍遥し、犬追物の跡を一見し」という一文。
 最近の小説などで「逍遥」という言葉と出あうことはありませんが、千字文は江戸時代、寺子屋の手習に使われていたそうです。
 千字文が身近だった時代は、「逍遥」というかっこいい言葉も、いまよりずっと身近だったんだろうな、と思いました。


 リンク先にあるプリントは千字文(岩波文庫)、漢字源(学研)などを参考にしてつくりました。
 子どもが漢字を身につけるのに役に立つと思います。小学生のお子さんがいるお知り合いの方がいたら、よければこのブログを紹介してください。
 みなさんのリアクション、お待ちしています。

183・184 索居閑処 沈黙寂寥

2022年02月16日 | 千字文
 みなさん、こんにちは。
 千字文で漢字を学ぶプリントです。
 親御さんに教わりながら音読したり、書いたりして、なんとなくでいいので漢字に馴染んでみてください。

 今回は《索居閑処 沈黙寂寥》のプリントをアップしました。
 そしてブログでは「沈」に注目してみました。

 漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、沈の右側の部分は人の首に枠をはめて、下に押しつけるようすを示した形だそうです。ここから、
 沈 押し下げる+水 水の中に押し下げて深く入れる。
 枕 頭を押し下げる木のまくら。
 耽 深入りする。耽溺。
 眈 視線を深く入れるように見つめる。虎視眈々。
 酖 鴆(チン)という鳥の羽(毒がある)を深く浸した酒。
 となるそうです。

 どうして耳へんで「深入りする」になるのかがピンときませんでしたが、それ以外はすんなり入ってきます。
 それにしても、人の首に枠をはめて水に押し下げるというのは、かなりえぐい形ですね。

 リンク先にあるプリントは千字文(岩波文庫)、漢字源(学研)などを参考にしてつくりました。
 子どもが漢字を身につけるのに役に立つと思います。小学生のお子さんがいるお知り合いの方がいたら、よければこのブログを紹介してください。
 みなさんのリアクション、お待ちしています。

181・182 両疏見機 解組誰逼

2022年02月16日 | 千字文
 みなさん、こんにちは。
 千字文で漢字を学ぶプリントです。
 親御さんに教わりながら音読したり、書いたりして、なんとなくでいいので漢字に馴染んでいきましょう。

 今回は《両疏見機 解組誰逼》のプリントをアップしました。
 そしてブログでは「組」に注目してみました。

 漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、組のなかにふくまれる「且」は、物を段々と上に重ねる図形だそうです。このため、且をふくむ文字には、
 「次々に重なる」
 「でこぼこ、ジグザグ」
 というイメージがあるそうです。ここから、
 祖 且(次々に重なる)+示(祭壇) 一代一代と上に重なっていく世代。先祖。転じて、物事を始めた人。始祖。
 組 且(上にいくつも重ねる)+糸 糸をいくつも重ねて組んだ紐。
 租 且(上に重ねる)+禾(稲) 取り立てて積み重なる年貢米。年貢。税金。
 阻 且(上に重なる)+阜(おか) 丘や山が重なり合ってゆくてを阻むさま。険阻。転じて、阻む。阻害。
 粗 且(バラバラ、でこぼこ)+米 形がでこぼこで精白されていない米。玄米。粗い、ばらばら。粗末。
 助 且(上に重ね加える)+力 人の足りない力の上に別の力を重ね加えるさま。力を添えて助ける。
 査 且(ジグザグ)+木 不揃いの木を組んだ筏。別義で調べる。検査。
 俎 魚肉などを重ねて載せる調理台。
 狙 アカゲザル。重なるように集団をつくる猿。転じて、狙う。狙撃。
 蛆 重なるように群がり発生する虫。ウジ。
 雎 ショ。ミサゴ。鋭い目つきで魚を狙う鳥。
 齟 齟齬。チグハグで食い違うさま。
 楂 サ。山査子(さんざし)。ギザギザの不揃いのはをもつ木。
 と、たくさんの漢字に使われているパーツでした。祖・組・助など、イメージが伝わりやすくて感心しました。

 
 リンク先にあるプリントは千字文(岩波文庫)、漢字源(学研)などを参考にしてつくりました。
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179・180 殆辱近恥 林皋幸即

2022年02月15日 | 千字文
 みなさん、こんにちは。
 千字文で漢字を学ぶプリントです。
 親御さんに教わりながら音読したり、書いたりして、なんとなくでいいので、知らない漢字に馴染んでいきましょう。

 今回は《殆辱近恥 林皋幸即》のプリントをアップしました。
 そしてブログでは「近」に注目してみました。

 漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、近にふくまれる「斤」はおのを意味しており、斧を木の板に近づけて切る様子を表した形だそうです。
 このため「斤」には、
 「近づける」
 「断ち切る」
 の意味があり、斤のグループは、
 近 斤(近づく)+辶 近くまで接近する。
 祈 斤(近づく)+示(神) 願いを近づけようと神に祈るさま。
 芹 切って食べる野草。
 欣 憂さを断ち切って晴ればれするさま。欣喜。
 となるそうです。近、祈はストンと意味が理解できますね。芹と欣はちょっともどかしいかもしれません。
 
 林皋について、古くからある注釈は人の名前としていますが、そのような人がいたかどうかわからないので、岩波文庫の千字文では林や沢(=皋)と訳していました。
 つらかったり、しんどいときは、山や河川敷ですごすと気持ちが落ち着きます。自然のなかでリラックスすることのすすめ、といったところでしょうか。
 

 リンク先にあるプリントは千字文(岩波文庫)、漢字源(学研)などを参考にしてつくりました。
 子どもが漢字を身につけるのに役に立つと思います。小学生のお子さんがいるお知り合いの方がいたら、よければこのブログを紹介してください。
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