白龍の井戸端会議室

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知らぬが仏

2007-04-13 00:03:56 | Weblog
良き夫であり、良き家庭人だと信じていた旦那様が、実は浮気をしていた。
「信じていたのに・・!」怒りと悔しさで涙を流す奥様。
「どうせなら、死ぬまで嘘を突き通してくれればよかったのに!」
と、涙ながらに夫をなじるなどという場面が、時々TVドラマに出てくる。

これってどうなんでしょう。
事実を知らないほうが幸せなんでしょうか?
「知らぬが仏」と言う言葉がありますが、
知ったことによって、苦しみが生じるということも確かにあります。

真理の団体が、真理の団体ではなかったと知ったときの苦しみ。
知らなければ、死ぬまで真理と信じて疑わず、
幸せだったのだろうか?

あなたの旦那様は浮気してるわよと、
告げ口されて事実を知らされた奥様は、
その瞬間から、苦しみが生じる。
事件は教団の者が行なったのです。
陰謀ではありませんと、事実を教えられた時から苦しみが生じた。

仏教的に考えれば、事実を知って苦が生じるなら、
元々己の中に、その苦が内在していたのだと捉え、
それを乗り越えるよう修行するということになるのでしょうが、
凡夫には、なかなかそれは難しいことです。

死ぬまで真実など知らず、騙され続け、
一途に信じ続けることが出来る者は、
他者から見れば愚か者でも、
本人にとっては幸せなのではないだろうか?
最近そんなことも、ふと考えてしまう。