Bass & Love .

~ HAKASE-SUN 在音日記 2024 ~

グラディ。邂逅。

2010-04-26 19:17:08 | 日記
写真のアナログ盤 LP 。







ジャマイカの老ピアニスト、Gradstone Anderson (通称グラディ)が 1972 年にリリースした、レゲエ・ピアノインストアルバム。

もちろん当時はシャキシャキの現役ミュージシャン(今も)。

当時その存在さえほとんど知られていなかったこのアルバム(原題「It May Sound Silly」)の日本盤が、OVERHEAT RECORDS からリリースされたのは 1986 年のこと。

ジャケットと内容がこれほどめでたく邂逅したアルバムは、なかなかないんじゃないだろうか?オリジナルのジャケもけっこう渋くてレア・グルーブ感ばっちりだが、こっちの日本盤ジャケのほうが、ふさわしい気がする。

アートワークは明石さんという人。その当時の MUTE BEAT とかのジャケ・デザインをほぼすべて任されていた人。象徴的なデザイン・ワークに定評があった。

Fishmans の 1st アルバム「Chappy, Don't Cry」のジャケも、この人の手による。


モラトリアムな大学時代の夏、このアルバムをアパートの小部屋で何回も聴き続けていた記憶がある。もちろんアナログ。CD なんか当時、まだぜんぜん普及してなかったしね。
タワレコとかも、アナログオンリーの時代。


そんなこんな、若いころの思い出がつまったこのアルバム、そのリリースにあたって、A&R のディレクションを務めていた(ということを、最近聞いた。)ある方と、つい先日までお仕事していた。

若いころには思いもよらなかった出会い、つながりが、20数年ののちに縁あってつながるなんて、本当に人の縁は不思議。そう思えてならない今日このごろなわけです。








さてもう1枚は、シンプルな白盤 CD-R 。

これ、こだま(和文)さんからつい最近、頂いた。



なんでも、そのグラディが近々、新しいアルバムを発表する、とのこと。


ピアノ・インストとボーカル盤の2枚、ダブル・リリースという情報も。

OVERHEAT の EC 氏から2枚、こだまさんに託されたもののうち1枚を幸運にも、お分けしてもらった次第。

以来、日に3,4 回はヘビロテ中。


2002 年の春かな?EC 氏から突然電話がかかってきたことがあった。

氏のグラディへの熱い想いをひとしきり聞かせてもらったあと、「これ、ハカセにあげるよ~」とのことで、ボロボロのカセット・テープを1本、頂いた経験がある。

それ、グラディ本人が自宅で録音したデモが、そのまま入ってるテープとのこと。コピったテープではなく、原本。


そのカセットも、大事に大事に聴かせてもらって、宝物のように、スピーカーの上に飾っていたな。

今でも、自宅のどこかで、大事に眠っているはず。

今回の新作は、その時に頂いたカセットに入っていた内容と、とても近いにおいのする、
ピアノのダビングによる、つづれ織りのような、デリケートなピアノ・インスト作品。


齢80近くの老爺が奏でる、無駄のない音符といまだ熱いスピリット。


「枯れ木も花のにぎわい」という格言があるが、今回のアルバムの感触は輪廻のごとく、あの40年前のアルバムに繋がっていくような気がしてならないのだ。・・・






たまにはまともな文章でも、と思い。

駄文を失礼しました。


























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