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ウィッグで自分らしさを取り戻す|ヘアエピテーゼの活動記録

このブログは、日本ヘアエピテーゼ協会の活動を通じて自分らしさを取り戻した方々のエピソードをお届けします。

抗がん剤治療後の薄毛をカバーするカバーピースのすすめ

2025-03-10 07:00:33 | 医療用ウィッグについて

抗がん剤治療を終えて、少しずつ髪が生えそろってきたものの、まだボリュームが足りなかったり、全体のバランスが気になったりすることはありませんか?

ウィッグを卒業したいけれど、自分の髪だけでは不安という方におすすめなのがヘアエピテーゼの「カバーピース」です。今回は、カバーピースの魅力や選び方、装着のポイントをご紹介します。

カバーピースとは?

カバーピースとは、部分的な薄毛をカバーするための小さなヘアピースのこと。特に頭頂部のボリュームや前髪を出すのに適しており、自然に髪になじむデザインで、軽量で装着しやすいのが特徴です。

*カバーピースの魅力*

  1. 自然な仕上がり
    自分の髪と馴染みやすく、地毛とミックスさせることで自然なボリュームを演出できます。

  2. 手軽に装着できる
    クリップで簡単に固定できるため、朝のスタイリングも短時間で済みます。

  3. ウィッグよりも軽くて快適
    頭全体を覆うウィッグに比べ、通気性がよく、長時間つけていても快適です。

  4. スタイリングの自由度が高い
    地毛と一緒にアレンジできるため、アップスタイルや巻き髪なども楽しめます。

*カバーピースの選び方*

  1. 髪色を合わせる
    自分の髪の色に近いものを選ぶと、より自然になじみます。

  2. 毛質にこだわる
    ヘアエピテーゼのカバーピースは自然なツヤがあり、ヘアアイロンなどでアレンジしやすいのが特徴。形状記憶するので形が崩れにくい、再現性に優れているのがメリットです。

  3. サイズとカバー範囲をチェック
    薄毛の範囲に合わせて適切なサイズを選びましょう。広範囲をカバーしたい場合は、少し大きめのものが安心です。

*カバーピースの装着ポイント*

  • 装着前に髪を整える
    地毛を軽くブローして整えておくと、カバーピースがしっかり固定されます。

  • クリップの位置を調整する
    髪の流れに合わせてクリップを留めると、より自然に仕上がります。

  • 分け目をぼかす
    地毛とカバーピースの境目を少しずらして、なじませると違和感がなくなります。

まとめ

抗がん剤治療後の髪の悩みは人それぞれですが、カバーピースを活用することで、自分らしいヘアスタイルを楽しむことができます。ウィッグを卒業したいけれど、まだ地毛だけでは不安という方は、ぜひ一度試してみてください。

自分にぴったりのカバーピースを見つけて、快適でおしゃれな毎日を過ごしましょう!

 

製作:再現美容師・木野高宏(アンジェリーク:銀座店・本八幡店)
ブログ:カバーピースSOS

 

 


合同定例会 in 静岡「一人じゃないよ」

2025-03-06 11:19:19 | ヘアエピテーゼ協会の活動

2月25日、静岡にて再現美容師の合同定例会を開催しました。今回のテーマは「一人じゃないよ」。

ヘアエピテーゼ協会が発足して以来、私たちは「寄り添うこと」の大切さを常に意識して活動を続けてきました。この定例会では、初心に立ち返り、私たちができること、やるべきことについて、改めて考える機会となりました。

あたたかい交流と意見交換

まずは、協会のこれまでの歩みを振り返りながら、「なぜ私たちが再現美容師として活動しているのかを」再確認。そして、参加者同士でグループディスカッションを行い、日々の現場で感じている課題や、悩みや、それをどう乗り越えているのかをシェアしました。

「一人じゃないよ」というテーマのもと、それぞれの経験や思いを語り合うことで、新たな気づきや共感が生まれました。再現美容師の仕事は、時に孤独を感じることもあります。でも、同じ志を持つ仲間がいるって、本当に心強い!そう実感できる時間になりました。

 

私たちができること、やるべきこと

ディスカッションでは、こんな意見が出ました。

  • 患者様にもっと寄り添うために、技術だけでなく心のケアについても学びたい。

  • 情報を共有する場を増やして、成功事例や悩みを気軽に相談できる環境を作りたい。

  • 新しい仲間を迎え入れて、再現美容師の輪を広げていきたい。

これらの意見をもとに、今後どんな行動をしていくか、しっかり考えていくことが大事ですね。

最後に

「一人じゃないよ」という言葉が示す通り、私たちは同じ志を持つ仲間とともに歩んでいます。今回の定例会を通じて、再現美容師としての使命を改めて確認し、これからもお客様に寄り添いながら活動していく決意を新たにしました。

これからも、仲間と共に成長しながら、より多くの方に寄り添える再現美容師を目指していきます。

 


日本ヘアエピテーゼ協会は高額療養費引き上げに反対します

2025-03-04 14:10:41 | 自己紹介

こんにちは。ブログが御無沙汰してしまいました。再現美容師の宮﨑文子(あやこ)です。
国会で討論している「高額療養費引き上げ」、現在も治療継続中の私にとって死活問題です。
あまり傷つくことがない私ですが、「健康な人からの税金を使ってまでも生きたいですか?」というコメントを見たときは悲しくなりました。様々な人の様々な角度からの声はあって当たり前ですが、この引き上げには反対です。


今日は、NPO法人日本ヘアエピテーゼ協会 理事長 宮﨑文子としてのお話です。
長文になりますが、最後まで読んでいただけたら幸いです。


日本ヘアエピテーゼ協会は、高額療養費制度の引き上げに強く反対します。この制度は、医療費の自己負担が一定額を超えた場合に払い戻しを受けられる仕組みであり、経済的負担を軽減する重要な役割を果たしています。
しかし、近年、この制度の自己負担額の引き上げが議論されており、多くの患者さんにとって深刻な影響を及ぼす可能性があります。

「高額療養費制度とは?」
高額療養費制度は、患者が医療機関で支払った費用が一定の上限を超えた場合に、その超過分が払い戻される制度です。これは特に、がん治療や慢性疾患など長期にわたる治療を必要とする方々にとって、経済的な負担を軽減する大切な仕組みとなっています。

「がん患者や脱毛に悩む方への影響」
日本ヘアエピテーゼ協会は、がん治療の副作用による脱毛で悩む方々をサポートしています。
抗がん剤治療などにより髪を失った患者さんにとって、医療用ウィッグは単なる装飾品ではなく、生活の質を維持するために不可欠なものです。しかし、医療費の負担が増加すれば、患者さんの経済的余裕が減り、医療用ウィッグの購入が難しくなることが考えられます。ウィッグを必要とする方々が、その購入をあきらめざるを得ない状況に追い込まれることは、精神的な負担を一層大きくすることになります。

「私たちの願い」
日本ヘアエピテーゼ協会は、すべての患者さんが適切な治療を受け、必要なケアを受けられる社会を目指しています。高額療養費制度の負担引き上げが進めば、多くの患者さんが必要な医療を受けられなくなり、精神的・身体的な苦痛が増大することは明白です。
私たちは、患者さんの声を社会に届けるために、引き続き活動を続けてまいります。
この問題について多くの方に関心を持っていただき、必要な支援が行き届く社会を一緒に築いていきましょう。

すべての患者さんが安心して医療を受けられる社会でありますように。。。

最後まで読んでいただき有難うございました。

 


医療機関で求められるアピアランスケアの専門家「再現美容師」

2025-03-03 09:20:23 | 再現美容師について

近年、がん治療やその他の医療処置により、外見の変化に悩む患者が増えています。抗がん剤治療による脱毛、手術後の傷跡、皮膚の変化など、病気と向き合う中での外見の変化は、患者の心理的負担を大きくする要因となります。こうした悩みに対応するために注目されているのが「アピアランスケア」です。

アピアランスケアとは?

アピアランスケアとは、病気や治療による外見の変化に対し、適切なケアやサポートを提供することを指します。例えば、ウィッグの提供やフィッティング、眉やまつ毛の描き方のアドバイス、スキンケアの提案など、患者が自信を持って日常生活を送れるように支援することが目的です。

 

「再現美容師」の役割とは?

こうしたアピアランスケアの分野で、特に専門的なスキルを持つのが「再現美容師」です。再現美容師は、医療用ウィッグのカットやスタイリング、メイクアップ技術を駆使し、患者の希望に沿った外見を再現することを得意としています。また、患者の気持ちに寄り添いながらケアを行うことで、精神的なサポートの役割も果たします。

 

医療機関での需要が高まる理由

医療機関では、患者のQOL(生活の質)を向上させるために、アピアランスケアの専門家が求められています。特にがん治療に携わる病院やクリニックでは、患者が安心して治療を受けられる環境を整えるために、再現美容師の存在が重要視されています。近年では、医療機関と美容師が連携し、患者に対して総合的なサポートを提供する取り組みも増えてきています。

 

まとめ

アピアランスケアは、単なる美容の枠を超え、患者の心と生活を支える重要なケアの一つです。その中で、専門知識と技術を持つ再現美容師の存在がますます必要とされています。今後、医療機関での再現美容師の役割がさらに広がり、多くの患者に寄り添うケアが提供されることが期待されます。

医療と美容の架け橋となる「再現美容師」の活躍に、これからも注目していきたいですね。

再現美容師の資格を取りたい方は、「かつらの学校」へ

 

 


医療用ウィッグを選ぶときのポイント

2025-02-26 09:58:04 | 医療用ウィッグについて

医療用ウィッグを選ぶ際のポイントをまとめてみました。

1. 自然な見た目

  • 素材: 人毛、人工毛、またはミックス。
    • 人毛: 自然な質感でスタイリングしやすいがクォリティにばらつきも
    • 人工毛: お手入れが簡単で形状記憶されているが、ツヤが不自然な場合も
    • ミックス: 両方の長所を兼ね備えたバランスの良い選択
  • 毛の密度: 自然なボリューム感があるか確認
  • つむじや分け目: 手植えやスキン仕様のものがより自然


2. 着け心地

  • ベース(キャップ)の種類:
    • フルウィッグ: 頭全体を覆うタイプ(抗がん剤治療中の方におすすめ)
    • ハーフウィッグ: 部分的に使えるタイプ(薄毛対策向け)
  • 通気性: 蒸れにくいメッシュ素材が快適
  • 軽さ: 長時間着用するなら軽量なものを選ぶ




3. サイズ調整

  • 自分の頭のサイズに合うか: アジャスター付きが便利
  • フィット感: ずれにくいか、締め付けがないかチェック

4. お手入れのしやすさ

  • シャンプーの頻度: 人工毛は洗う回数が少なくて済む
  • 耐熱性: ヘアアイロンやドライヤーを使いたい場合は耐熱仕様のものを選ぶ

5. 価格と耐久性

  • 価格帯:
    • 安価なもの(5,000〜30,000円): 短期間使用向け
    • 中価格帯(30,000〜70,000円): 長期間の使用も可能
    • 高級品(100,000円以上): 手植えでより自然、耐久性も高い
  • 保証やアフターサービス: 修理や調整ができると安心

6. 試着・購入方法

  • 試着できるか: 店舗で試すのがベスト
  • ネット購入: 返品交換可能なショップを選ぶ
  • 医療用ウィッグ助成制度: 市区町村によって補助金制度がある場合も

どのような目的で使用するかによって最適なウィッグが異なります。
具体的に探しているウィッグのタイプがあれば、お手伝いできますよ! 😊