走り梅雨どすんと友を失ひし
越後から人借りてくる芒種かな
くんずほぐれつ入梅の糸みみず
三角椅子に丸い尻餅梅雨を聴く
鳥けもの低きに噤(つぐ)む走り梅雨
夏帽のあみだはみ出す白まゆげ
古戦闘機火の匂ひ無き梅雨晴間
石の芯吸ひとってゐる蜥蜴かな
氷水匙まで舐めて喉癒す
越後から人借りてくる芒種かな
くんずほぐれつ入梅の糸みみず
三角椅子に丸い尻餅梅雨を聴く
鳥けもの低きに噤(つぐ)む走り梅雨
夏帽のあみだはみ出す白まゆげ
古戦闘機火の匂ひ無き梅雨晴間
石の芯吸ひとってゐる蜥蜴かな
氷水匙まで舐めて喉癒す