発見・想像・構想・作る・楽しむ、ボート池をご紹介いたします。
ボートの発見から現在まで1年半かかりました。
もちろん一人作業ですので、それなりの労力も要しました。
きっと、71歳を越えた今ではできない作業かも知れません。
この1年の差は大きなものを感じます。
ある時、道志で世話になっている工務店の作業場裏で、手漕ぎボートが放置されていました。(発見)
海もボートを浮かべるような川も無い道志です。
汚れて、雨水で溢れそうになっています。
邪魔モノのようにされていました。
工務店の若き一人社長とは気が合って、何でも頼んだり話すこともできます。
「このボート、譲ってくれない?」と話しかけました。
あげますよ!との返事です。
しかも、トラックに積んで道志の自宅まで運んでくれました。
見た時から、これを浮かべるのではなく、池にしようと考えました。(想像)
では、どこに、どのようにです。
水源近くで、生簀の隣に設置しようと考えたのです。(構想)
それは水源も近いし、排水も何とかできそうだからです。
置く場所を決め、移動させました。
これが一人では重いんですよ。
FRPのボートがこんなに思いとは・・・。
設置場所も決まり、大きさを測りながら、形に合わせて土を掘り起します。
時間もかかりました。
排水用のシートも敷きました。
とりあえず、仮設置です。
イメージが湧いて来ますが、いろいろな困難とぶつかります。
ボートを水平に測って設置します。
ボートが傾いて、反対側に水がこぼれては絵になりません。
これがまた、大変でしたね。
ボートも色あせていましたので塗り替えました。
そして、木材を使って仮押さえです。
チェンソーを使って、船首の台となる部分のカットです。
排水路を考え設置しようとしましたが、テストの結果必要なく、ボートの近くに浸透する穴を掘り砂利を入れることにしました。
これでボートも安定してきました。
周りに砂利や土を入れ込んで更に安定させます。
ボートの先端下部分に穴を空け、排水栓を付けました。
ボート池にしても、どうやって楽しむか、観賞するのかです。
ボートの縁に合わせて通路を作ることにしました。
材料は厚く長いケヤキの一枚板です。
水準器やジグソー、チェンソー、電動ドリルなどあらゆる工具を使ってです。
もちろん、杭打ちのために大木槌も使います。
ここまでに半年はかかっています。
晩秋になって来ました。
ここで生活している訳ではありませんので、完成までは時間もかかります。
その完成する手順とか作業が楽しいのです。
重いケヤキ板を設置します。
縁に合わせてジグソーでカットします。
ジグソーも唸っています。
上手には行きませんでしたが、それなりに納まりました。
ケヤキは硬いので、長めのビスは途中で折れて(切れて)しまいます。
工務店に聞いたところ、最初ケヤキに穴を空けといてから打ち込むと良いと教わりました。
なんとか、この部分だけは納まりました。
まだまだやることをたくさんあります。
ボートは外圧には強いと思いますが、内圧(水を入れた時)に持つかどうかが心配でした。
また、だいぶ痛んでいましたので、グラスウールで補強しましたが直ぐに剥がれてしまいました。
排水の継手です。
径を測って、こんな風にと塩ビパイプを探して来ます。
水張りの開始です。
もう冬になっています。
このまま放置して様子を見ました。
なんとか持っていますね。
東京の自宅で買い求めていた水草やスイレンを持って来ましたが、どのように植えるかです。
ボートに土や砂利を入れることは、メンテナンス(水を抜くときのこと)を考えるとそれはできません。
水面すれすれに植えるには、それに合わせた木鉢を自分で作ることにしました。
そして、そっとボートの中に入れ込みました。
やがて冬になり、雪も積もっています。
ボートも水圧や氷で破損していませんでした。
春先になって、水も馴染んで来ました。
水草やスイレンもそれなりに成長してます。
水も流し入れ替えています。
基本的には水は溜めています。
雨が降ったりすれば、こぼれ落ちる考えです。
時にはこうして、水を流し入れて汚れなどを取り除いています。
そして、初夏になり、想像していたような水面になって来ました。
石段も作り、登りやすくしましたね。
U字溝を利用したのですが、かなりの重たさです。
スイレンなども咲き、やっと完成しました。
構想と作業開始から一年以上過ぎていました。
私に言わせれば、想像していた小さなモネの世界が完成です。
実際のモネの池は見たことがありません。
メダカも100匹入れました。
元気に泳いでいます。
また稚魚も孵化産卵して、来年も泳いでいることでしょう。
また、暑い夏が過ぎて、台風や大雨にも耐えています。
そう、自宅から持って来たコンクリート製の太鼓橋の設置は本当に大変でしたね。
重さも70~80kgくらいあるかと思います。
ふらつきながら移動したり設置したことを覚えています。
ボートの発見・想像・構想・作る・楽しむのも道志ならでは出来ないことなのでしょう。
観賞するのは私一人です。
そうだ、一度女房も見ましたね。(来ました)
今回はボート池づくりをご紹介いたしました。
画像の枚数が多すぎてスミマセン。
私の写真日記(記録用)ですので、お許しください。
こんなユニークな発想が楽しいのです。
yuki71
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