昨年春に計画していた熊野古道歩き、相棒の父親が正月明けから入院したりして、延期になっていました。
相棒が「今年こそ、行こう!」というので、よ~く調べてから、行きました。交通の便が悪く、とにかく歩くしかないからです。
歩く方の参考になったらと記事にしましたが、山道の写真ばかりですので、興味のない方は読み飛ばしてくださいね^^;;
2月最初の雪の前日、羽田から南紀白浜へのフライトで飛び、紀伊田辺で一泊。朝8時前の紀伊田辺の駅前商店街です。

紀伊田辺駅8時発、熊野本宮行きのバスで滝尻へ。土曜日の朝、他の乗客は、古道歩きの男性一人、若い女性一人だけでした。

約40分で滝尻に到着。バスを降りるとかなりの雨でした。川の中では、2年前の台風被害の復旧工事を行っていて、すごい音です。

熊野古道館という資料館で、ゆっくり歩く用意を整え、9時過ぎに出発。この日は、滝尻王子から近露王子までを歩きます。

まず、滝尻王子にお参りしましょう。足元がジャブジャブ、深めのトレッキングシューズにしておいて、よかった!

山用の長袖Tシャツにウールのボタンダウンシャツ、レインパーカーという服装です。

最初からけっこうな山道でした。雨の中を20分登って、不寝王子(ねずおうじ)に到着。

不寝王子からまもなく、道標1番を通過。500mごとにある番号道標だそうです。

きつい登りのうえに、川の工事の騒音、雨と三重苦でしたが、歩き始めて30分で騒音が遠ざかり、楽な道になりました。

ほっとする間もなく、階段登りが始まります。

40分で700m、まぁまぁの進み具合かな?

完全に山の中ですが、道標は各所にあり、安心な山道です。

道標3番の後は……

こんならくちん道になりました。このへんで、雨が小降りになってきました。

歩き始めから1時間10分、滝尻王子から1.5キロ歩いてきました。

展望台という標識がありました。急な階段ですが登ってみましょう。

はるか向こうには熊野の山々、付近の集落などがみわたせて、見晴らしが最高です。

展望台からの階段を降りてくると、しばらくは、お気楽な下り坂です。

この後は石畳の下り。こちらは少し滑りそうで、歩きにくい道でした。

また石段を登って……

石畳を下って……

車道も見えますが、また森の中へはいっていきます。

針地蔵尊にお参り。

根っこだらけの登りが続きます。

テレビのアンテナ塔までの登りが終わると、平坦な道になりました。

滝尻から1時間10分、民家の前で、激しく犬に吠えられました。忠犬ですね。家のご主人に、「どこから来たの?」と聞かれました。

ありがたいことに途中で雨はやみ、鳥たちも鳴き始めました。

しばらく車道を歩き……

滝尻王子から2時間20分かかって、高原熊野神社に到着。バスで一緒だった男性が荷物の整理をしていました。

高原霧の里休憩所。ここでお昼休憩をするはずが、なんと工事中で断念しました!

あきらめて、高原の集落の中を歩き始めます。

集落をぬける石畳。また雨が降り出して、歩きにくかった……。両側は棚田です。道も狭いし、機械をいれるのが大変ですね。

雨は降ったりやんだり……。次の休憩所で休むことだけ考えて、歩いています^^;;

歩き始めて3時間、12時ちょっと過ぎに一里塚跡に到着。なんとなくジメジメするベンチにザックを置き、
立ったまま、紀伊田辺のコンビニで買ったお握りを食べました。

簡単にお昼を済ませて、大門王子に向かって、ひたすら登っていきます。


12時50分、大門王子に到着。王子に着く度に、カメラバッグにしまった小銭入れからお賽銭を出して、供えました。

しばらく、なだらかな道が続きます。

立派なトイレ発見! この直前に、ちょっとコワイようなトイレで済ませたばっかりだったので、ガックリ……。

十丈王子は、苔むしていました。

根っこだらけの山道をしばらく歩くと……

平坦な道になります。雨がまた降ってきたのか、寒いのか、レインパーカーのフードをかぶっていますね。

昨夜降った雪が目立つようになりました。雪のおかげで、大きな足跡発見! この日の宿で、ご当人に会いました。

高原(たかはら)霧の里、というだけあって、霧の向こうに見える熊野の山々がきれいです。

また、一里塚跡がありました。この後は、上り坂だったかな?

標識19番。このへんは平坦な道です。

大阪本王子まで500mの標識。この時点で、もう3時になっています。

いろいろな道を辿り……



標識から30分かかって、大阪本王子に到着。

4時前、牛馬童子口バス停に到着。雨がひどかったら、ここまでバスに乗って最後だけ歩いたら、と民宿の方に言われたところです。

道路を渡ると、道の駅があります。外にあるトイレを利用してから、近露の風景の絵葉書など、買い求めました。

15分ほど休憩して、元の道に戻ります。

牛馬童子を目指して、階段を登っていきます。

しばらく山道を歩くと……

舗装道路に出ました。

そのまま舗装道路を歩きそうになると、「ここは熊野古道ではありません」という立て札があり、左上の道にはいりました。

こんな道を歩き……

4時半過ぎ、やっと牛馬童子に到着。

牛馬童子の少し先で、近露の集落が見えたときには、本当にほっとしました。

5時前、民宿に向かって橋を渡ります。宿に着くと、「そろそろ探しに行こうかと思っていた」と言われました^^;;

民宿「ちかつゆ」の温泉にはいり、6時半過ぎ、待望の夕食の時間です! 温泉のお湯でいただく鍋、おいしかった!
手前は、茄子の揚げびたし、タコやカツオのお造りも美味、最後はキノコがたっぷりはいった炊き込みご飯、完食です(^^)。

最初に書いたように、交通の便が悪いので、バスの時刻表は必携です。古道マップもダウンロードして印刷し、標準歩行時間と
バスの時刻表とを照らし合わせて、一日にどこまで歩けるかを検討。綿密に計画して臨みましたが、最初のきつい登りで、
足元を滝のように雨が流れたり、後半は左の膝の後ろが痛くなったりで、7時間のはずが8時間かかって一日の行程を終えました^^;;
山道に慣れていない方、長時間歩きたくない方は、滝尻からの登りはやめてバスに乗り、前日の宿を高原(たかはら)にとるなどして、
歩行距離を短くするといいと思います。修行のような古道歩き、この翌日も続きます。
相棒が「今年こそ、行こう!」というので、よ~く調べてから、行きました。交通の便が悪く、とにかく歩くしかないからです。
歩く方の参考になったらと記事にしましたが、山道の写真ばかりですので、興味のない方は読み飛ばしてくださいね^^;;
2月最初の雪の前日、羽田から南紀白浜へのフライトで飛び、紀伊田辺で一泊。朝8時前の紀伊田辺の駅前商店街です。

紀伊田辺駅8時発、熊野本宮行きのバスで滝尻へ。土曜日の朝、他の乗客は、古道歩きの男性一人、若い女性一人だけでした。

約40分で滝尻に到着。バスを降りるとかなりの雨でした。川の中では、2年前の台風被害の復旧工事を行っていて、すごい音です。

熊野古道館という資料館で、ゆっくり歩く用意を整え、9時過ぎに出発。この日は、滝尻王子から近露王子までを歩きます。

まず、滝尻王子にお参りしましょう。足元がジャブジャブ、深めのトレッキングシューズにしておいて、よかった!

山用の長袖Tシャツにウールのボタンダウンシャツ、レインパーカーという服装です。

最初からけっこうな山道でした。雨の中を20分登って、不寝王子(ねずおうじ)に到着。

不寝王子からまもなく、道標1番を通過。500mごとにある番号道標だそうです。

きつい登りのうえに、川の工事の騒音、雨と三重苦でしたが、歩き始めて30分で騒音が遠ざかり、楽な道になりました。

ほっとする間もなく、階段登りが始まります。

40分で700m、まぁまぁの進み具合かな?

完全に山の中ですが、道標は各所にあり、安心な山道です。

道標3番の後は……

こんならくちん道になりました。このへんで、雨が小降りになってきました。

歩き始めから1時間10分、滝尻王子から1.5キロ歩いてきました。

展望台という標識がありました。急な階段ですが登ってみましょう。

はるか向こうには熊野の山々、付近の集落などがみわたせて、見晴らしが最高です。

展望台からの階段を降りてくると、しばらくは、お気楽な下り坂です。

この後は石畳の下り。こちらは少し滑りそうで、歩きにくい道でした。

また石段を登って……

石畳を下って……

車道も見えますが、また森の中へはいっていきます。

針地蔵尊にお参り。

根っこだらけの登りが続きます。

テレビのアンテナ塔までの登りが終わると、平坦な道になりました。

滝尻から1時間10分、民家の前で、激しく犬に吠えられました。忠犬ですね。家のご主人に、「どこから来たの?」と聞かれました。

ありがたいことに途中で雨はやみ、鳥たちも鳴き始めました。

しばらく車道を歩き……

滝尻王子から2時間20分かかって、高原熊野神社に到着。バスで一緒だった男性が荷物の整理をしていました。

高原霧の里休憩所。ここでお昼休憩をするはずが、なんと工事中で断念しました!

あきらめて、高原の集落の中を歩き始めます。

集落をぬける石畳。また雨が降り出して、歩きにくかった……。両側は棚田です。道も狭いし、機械をいれるのが大変ですね。

雨は降ったりやんだり……。次の休憩所で休むことだけ考えて、歩いています^^;;

歩き始めて3時間、12時ちょっと過ぎに一里塚跡に到着。なんとなくジメジメするベンチにザックを置き、
立ったまま、紀伊田辺のコンビニで買ったお握りを食べました。

簡単にお昼を済ませて、大門王子に向かって、ひたすら登っていきます。


12時50分、大門王子に到着。王子に着く度に、カメラバッグにしまった小銭入れからお賽銭を出して、供えました。

しばらく、なだらかな道が続きます。

立派なトイレ発見! この直前に、ちょっとコワイようなトイレで済ませたばっかりだったので、ガックリ……。

十丈王子は、苔むしていました。

根っこだらけの山道をしばらく歩くと……

平坦な道になります。雨がまた降ってきたのか、寒いのか、レインパーカーのフードをかぶっていますね。

昨夜降った雪が目立つようになりました。雪のおかげで、大きな足跡発見! この日の宿で、ご当人に会いました。

高原(たかはら)霧の里、というだけあって、霧の向こうに見える熊野の山々がきれいです。

また、一里塚跡がありました。この後は、上り坂だったかな?

標識19番。このへんは平坦な道です。

大阪本王子まで500mの標識。この時点で、もう3時になっています。

いろいろな道を辿り……



標識から30分かかって、大阪本王子に到着。

4時前、牛馬童子口バス停に到着。雨がひどかったら、ここまでバスに乗って最後だけ歩いたら、と民宿の方に言われたところです。

道路を渡ると、道の駅があります。外にあるトイレを利用してから、近露の風景の絵葉書など、買い求めました。

15分ほど休憩して、元の道に戻ります。

牛馬童子を目指して、階段を登っていきます。

しばらく山道を歩くと……

舗装道路に出ました。

そのまま舗装道路を歩きそうになると、「ここは熊野古道ではありません」という立て札があり、左上の道にはいりました。

こんな道を歩き……

4時半過ぎ、やっと牛馬童子に到着。

牛馬童子の少し先で、近露の集落が見えたときには、本当にほっとしました。

5時前、民宿に向かって橋を渡ります。宿に着くと、「そろそろ探しに行こうかと思っていた」と言われました^^;;

民宿「ちかつゆ」の温泉にはいり、6時半過ぎ、待望の夕食の時間です! 温泉のお湯でいただく鍋、おいしかった!
手前は、茄子の揚げびたし、タコやカツオのお造りも美味、最後はキノコがたっぷりはいった炊き込みご飯、完食です(^^)。

最初に書いたように、交通の便が悪いので、バスの時刻表は必携です。古道マップもダウンロードして印刷し、標準歩行時間と
バスの時刻表とを照らし合わせて、一日にどこまで歩けるかを検討。綿密に計画して臨みましたが、最初のきつい登りで、
足元を滝のように雨が流れたり、後半は左の膝の後ろが痛くなったりで、7時間のはずが8時間かかって一日の行程を終えました^^;;
山道に慣れていない方、長時間歩きたくない方は、滝尻からの登りはやめてバスに乗り、前日の宿を高原(たかはら)にとるなどして、
歩行距離を短くするといいと思います。修行のような古道歩き、この翌日も続きます。
その時はホントにバスで行って最後の部分だけを歩くというコースで、たくさんの仲間とワイワイガヤガヤと歩いてきました。
1日に8時間も歩くなんて、スゴイです。
絶対に真似できません
本宮大社もゆっくり拝観できますし……。
最近の私が楽しく歩けるのは、3時間ぐらい。
夏山でも、5時間ぐらいかな?
古道歩きは、本当に修行でした^^;;