ドーン
2009-11-27 | 本
今回読んだのは『ドーン』平野啓一郎著(講談社)。
2033年以降を舞台にした近未来小説なのだが、
リアリティのある世界だった。
そこに出てくる要素はかなり興味深い。
まず「分人主義(dividualism)」。
分人とは相手や場所ごとに使い分けた自分一つ一つのことで、
個人は分人の集合であるという考え方。
演じられる「キャラ」とは別物である。
今既にこの考えで生きているような気もしますが…
こうやって誰かが名前をつけて表現すると、
現代の状況が明確になって解決する面もでてくるのではないかと期待できる。
次に「散影(divisuals)」。
監視カメラの映像をネットワーク化し、誰でも使用できる。
たとえば知人の顔で検索をかければ、
コンピューターが全国の防犯カメラの映像からその顔を寄せ集めてくる。
その人がどこへ行ってどんなことをしているのかが筒抜けというもの。
防犯目的以外で使用すのは個人的に違和感はあるが、
警察だけの特権にせず広く公開するようにという声が多ければ
これも将来実用されていてもおかしくはない。
最後に「可塑整形」。
顔の中に塑性シリコンを埋め込んで手で形を変えられるようにしている。
一人の人間が、いくつかの顔を持つことができる。
是非は別として、
より複雑な社会・人間関係になってくると(今でも十分そうだけど)
需要が増え、それに対応する技術も当然生まれてくるだろう。
ところで、
このように面白い要素がたくさん含まれているのに
どこか惜しい本であった。
なんていうのかな。
文章を読んでいると理解はできるのだけれど、
登場人物に共感ができない。
でも確実に現代を含む未来が語られている本だと思う。
2033年以降を舞台にした近未来小説なのだが、
リアリティのある世界だった。
そこに出てくる要素はかなり興味深い。
まず「分人主義(dividualism)」。
分人とは相手や場所ごとに使い分けた自分一つ一つのことで、
個人は分人の集合であるという考え方。
演じられる「キャラ」とは別物である。
今既にこの考えで生きているような気もしますが…
こうやって誰かが名前をつけて表現すると、
現代の状況が明確になって解決する面もでてくるのではないかと期待できる。
次に「散影(divisuals)」。
監視カメラの映像をネットワーク化し、誰でも使用できる。
たとえば知人の顔で検索をかければ、
コンピューターが全国の防犯カメラの映像からその顔を寄せ集めてくる。
その人がどこへ行ってどんなことをしているのかが筒抜けというもの。
防犯目的以外で使用すのは個人的に違和感はあるが、
警察だけの特権にせず広く公開するようにという声が多ければ
これも将来実用されていてもおかしくはない。
最後に「可塑整形」。
顔の中に塑性シリコンを埋め込んで手で形を変えられるようにしている。
一人の人間が、いくつかの顔を持つことができる。
是非は別として、
より複雑な社会・人間関係になってくると(今でも十分そうだけど)
需要が増え、それに対応する技術も当然生まれてくるだろう。
ところで、
このように面白い要素がたくさん含まれているのに
どこか惜しい本であった。
なんていうのかな。
文章を読んでいると理解はできるのだけれど、
登場人物に共感ができない。
でも確実に現代を含む未来が語られている本だと思う。
面白そうなのねぇ。今度読んでみよう。
遅ればせながら、お誕生日おめでとさんです。
これからの1年が、より良きものとなりますように。
本の先入観あって自分では気づかなかったけど
私のことだからどうせどこかにぶつかったんだろうってタイトルだぁねw
宇宙船の名前です(念のため…
お祝いの言葉ありがとうねヽ(oゝω・o)-☆