goo blog サービス終了のお知らせ 

とんかちドリルズ

Lifestyle constructor
家とか、家具とか、趣味とか。楽しく過ごす為の時間を構築したい工務店。

構造用合板のお話し

2012-04-14 10:21:26 | my work
最近のおうちは柱の外壁面に構造用合板で補強します。
以前は筋違という木と金物で家の横揺れを抑えていましたが、最近は筋違と、構造用合板の組み合わせで家を補強しています。

骨組みから、モノコックになったのです。段ボールが四角であるように、面材でがちっと固めている感じでしょうかね?

さて、これからが本題であります。

今まで個人的に好きだったケナボード(雪板に使っている)が生産中止になりまして、現在は針葉樹構造用合板を使っています。
なぜか?

「家はいつかはごみになるから、その時のため」です。

ケナボードは主成分がケナフでした。半年もすれば大きくなる草。
製造工程、接着剤など本当のところはわからないけれど、軽さと、柔軟さが好きだった点。捨てれば土です。接着剤が微妙ですが、もとは草ですから。
今はそれがなくなったからも理由の一つですが、材料が国産で出来るし、製造も国産だから針葉樹構造用合板なのです。
ごみになっても国産材の木です。燃やしてお湯が湧いたり、パルプに出来るかもしれない、ごみになる時代はもっといい使われ方が出来るかもしれない。

今、防火認定品のダイライトや、モイス、木質系のハイベストウッドなど、ビジネスマンが「エコ」だと売り出しているものが多数あります。
日本固有のものでない鉱石をドンブラコと海を渡り、練ったりこねたり(作り方は知りませんが)手を尽くして作り上げ、ごみとなったら日本で埋めるのです。これでもエコ。

針葉樹構造用合板なら日本で取れた木で(たとえ国産じゃなくても)、日本の工場で作って日本人の生活になるのです。
現在建築中の合板には「石巻合板工業(株)」の印字が入っています。
正直言って、気が付いた時にはめちゃくちゃ嬉しかった。誰かのために、同じ日本人のために、東北のために。
こんな考えが出来るのは針葉樹構造用合板だから。使わない理由がどこにある!

ちっぽけなオレを助けてくれる人がいるからオレも使うことで誰かの助けになりたいな、と。
オレに仕事を頼んでくれる人はそんな選択もきっと理解してくれる、そう思っています。じゃない人はオレに頼まないっしょ(笑)

これからも「みんな勝ち」そんな家造りをしていきたいですね~。

最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (creepy)
2014-08-19 12:33:34
構造用合板はホルムアルデヒドたっぷりの煙が出るから、燃料に出来ない。
硬すぎてチップにもならないから、製紙にも使えない。

エコですよね(笑)
返信する