”知財コミュニケーション研究所 知財コミュニケーター”® 知財活用コンサルタント・セミナー講師:新井信昭のブログ 

「社長! その特許出願ちょっと待った!」。「見せない 出さない 話さない」と「身の丈に合った知財戦略」で企業を元気に!

伝統を守るか実をとるか

2015-08-27 08:53:14 | 地域ブランド
おはようございます。知財コンサルタントの新井信昭です。

昨日は、ある団体のミーティングに出席。

場所を間違えるだのといったハプニングがあったが、15分の遅刻ですんだので、まずまず。

議論となったのは、伝統をいかに扱うか、ということ。

伝統を軽く見るつもりはないし、見てはいけない、と思う。

話しはとぶが、今夏は京都で「五山送り火」を観る機会に恵まれた。

途中で立ち寄った西陣織の「京都西陣会館」。

そこで、伝統工芸士の話を聞いた。

「ハートの絵を入れたら、重鎮に嫌われた」という趣旨。

ハートなんて西陣織の伝統に背く、という意味だろう。

「西陣織の伝統を守る」ことが目的なのか、「西陣織を現代人にも受け入れ」させたいのか、どっち? と思った。

昨日の議論も、これによく似ている。

伝統を守ることだけにあまり固執しすぎると、後ろを振り向いたら誰も後ろにいなかった。

ドリフターズのギャグみたいなことになってしまうのではないか?

と思った。








今日もお読みいただき有難うございました。

地域団体商標 最高裁の判断 「喜多方ラーメン」

2012-02-03 07:45:07 | 地域ブランド
おはようございます。知財経営プロデューサーの新井信昭です。

「地域団体商標」の登録可否について、初めての最高裁判断が出されました、

詳細こちらです

「『喜多方ラーメン』の名称が、原告の組合とその加盟店だけの商品、サービスとして広く認識されているとはいえない」という特許庁の審決。

今回の判断は、特許庁審決を支持した知財高裁の判断を支持したもの。

上記記載の「原告の組合とその加盟店だけ」はちょっとオーバーで、原告の組合とその加盟店が「多数」でなければ登録されません。

つまり、登録を受けようとする「地域団体商標」が周知なだけでなく、その周知にした源に出願人とは無関係の人が関与していてはいけない、ということです。

これが、結構高いハードルです。

たとえば、利害が対立する別の組合が、同じ商標を使用しているような場合。

地位団体商標は、一から作る方が簡単な場合も少なくありません。

いずれにしろ、最高裁の判断をじっくりと研究する価値がありますね。

今日もお読みいただき有難うございました。

「紀州勝浦産生まぐろ」 地域団体商標の利点

2012-01-30 06:46:49 | 地域ブランド
おはようございます。知財経営プロデューサーの新井信昭です。

地域団体商標「紀州勝浦産生まぐろ」が4年越しで登録されました。

詳細こちらです

地域ブランドを手掛けているコンサルタントの方々の書籍を読むと、

「地域団体商標なんか登録したって売れることにはならない」という趣旨の記載が散見されます。

私も講演のときに、「登録したら儲かるのか?」という質問を受けたことがあります。

確かに登録さえすればビジネスがうまくいく、ということにはなりません。

しかし、上記の「紀州勝浦産生まぐろ」の例をご覧ください。

たしかに、地域団体商標の登録がゴールではありません。

が、登録を取るためには知名度を上げる必要があり、知名度を上げる努力をした結果、知名度が上がって商品が売れるようになり、そして、地域団体商標が登録されるのです。

地域団体商標の利点を理解し、もっと活用しようじゃありませんか。

そういった意味で、地域団体商標の登録を絡めた地域ブランドの構築には弁理士がもってこいです。

我々弁理士は、地域団体商標の出願手続きを行うことは当然として、その前提となるブランド構築に積極的に関与していくべきです。

ブランド構築には、たとえば広告・宣伝などが不可欠ですが、やってみなければ分からないのが関係団体間の調整であったり、行政の協力を得ることなどがとても大切。

地域ブランドの構築に興味のある方は、ご連絡ください。

今日もお読みいただき有難うございました。

江戸東京野菜 東京都農業際

2011-11-04 10:59:43 | 地域ブランド
おはようございます。知財経営プロデューサーの新井信昭です。

昨日の文化の日。

JA東京グループが運営する「東京都農業祭」を訪ねました。正確な入場者数は分かりませんが、人、人そして人でした。大盛況です。

詳細こちらです


▲第10回 東京都農業祭のゲート by 新井信昭


私がブランド作りのお手伝いをさせていただいている「江戸東京野菜」の展示即売は、農業際のメーンイベントの一つです。


▲江戸東京野菜のコーナー by 新井信昭



▲江戸東京野菜に含まれる野菜 by 新井信昭


ダイコン、ニンジン、カブ、小松菜などの野菜が「江戸東京野菜」として有名です。


▲江戸東京野菜の即売 by 新井信昭


東京都内の農産高校のブースで「江戸東京野菜」を即売している様子です。トウガラシや小松菜などが、あっという間に売り切れてしまいました。


▲「江戸東京野菜」を紹介する新聞記事 by 新井信昭


「江戸東京野菜」は、数々の全国紙・地方版に取り上げられ、東京都やその近隣県においてその知名度が高まっています。

野菜を見ると、自然は偉大な芸術家であることを改めて思い知らされます。

みずみずしくはち切れそうなダイコン。見ているだけで血液サラサラになりそうな青々とした小松菜。舌をうずかせるトウガラシの赤。

「うまそうだな」。

「江戸東京野菜」の知名度が益々高まること、それを通して食の大切さを世に広めることを、願ってやみません。

今日もお読みいただき有難うございました。

地域ブランド「江戸東京野菜」の展示即売

2011-10-20 08:24:20 | 地域ブランド
おはようございます。知財経営プロデューサーの新井信昭です。

ブランド化のお手伝いさせていただいている「江戸東京野菜」の即売が行われます。

11月2日と3日に行われる「第40回 東京都農業祭」のイベントの一つ。

場所は、東京の明治神宮「宝物殿広場」です。

詳細こちらです

焼そばやうどんなどの模擬店も多数出店されます。

芝生の上で、青空を眺めながら食べると美味しいですよ。

明治神宮へお参りもできます。

「江戸東京野菜」の展示即売は、11月3日(木・休)の午後からです。

次のリンクは、昨年の様子です。

昨年の様子はこちらです

友人同士、家族連れでお出かけください。

今日もお読みいただき有難うございました。

「喜多方ラーメン」地域団体商標登録ならず

2010-11-16 09:15:26 | 地域ブランド
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「喜多方ラーメン」地域団体商標登録ならず

おはようございます。知財経営プロデューサーの新井信昭です。

「喜多方ラーメン」の地域団体商標登録を認めない、という知的財産高等裁判所の判決が、昨日(11月15日)に出ました。

地域団体商標が登録されるためには、その商標が周知であることが必要ですが、その周知化は出願人の商標使用によるものでなければなりません。

→ 知財マネジメント【新井モデル】はこちらです

出願商標「喜多方ラーメン」の出願人である喜多方市の「蔵のまち喜多方老麺(らーめん)会」以外の人や企業・団体も「喜多方ラーメン」の商標を使っているから、出願人だけの使用で周知になったわけではない、と判断されたのです。

→「地球環境新聞」電子版はこちらです

制度の良し悪しはともかく、ここで知っておくべきことは次の3点です。

■地域団体商標は、登録できなかったことがあっても、要件が整えば再出願により登録される可能性がある。
■その場合、周知化に寄与した人・企業・団体が一緒に出願する。
■そのような人・企業・団体間の相互調整することのできるコーディネーターが必要。

地域団体商標が登録されたからといって、必ず売り上げが伸びるわけではありません。

が、地域団体商標登録に向けて関係者が力を合わせるためのよいきっかけとなり、そのきっかけを礎に力を合わせて売り上げを伸ばした例はいくつもあります。

地域団体商標・地域ブランドの活性化のお手伝いをさせていただいた私の経験則です。

今日もお読みいただき有難うございました。

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『第39回 東京都農業祭』に行ってきました

2010-11-04 06:19:20 | 地域ブランド
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『第39回 東京都農業祭』に行ってきました

おはようございます。知財経営プロデューサーの新井信昭です。

昨日(11月3日)、JA東京グル―プによる『第39回 東京都農業祭』を見物するために明治神宮宝物前広場に行ってきました。

すばらしい秋晴れ。

汗ばむほどでした。

写真を撮ってきましたので、ご紹介します。

→ 【東京都農業祭】のパンフレットはこちらです


▲JA東京グループによる東京都農業祭の様子 photo by 新井信昭



▲「江戸東京野菜」の展示・即売が行われたテントphoto by 新井信昭



▲即売準備中のJA東京グループのスタッフphoto by 新井信昭



▲整然と並べられた「江戸東京野菜」photo by 新井信昭



▲「江戸東京野菜」を紹介する掲示 photo by 新井信昭



▲「江戸東京野菜」の出品者を紹介する掲示 photo by 新井信昭



▲「江戸東京野菜」の代表例、小松菜・ネギ・ワケギ photo by 新井信昭



▲「江戸東京野菜」にはカブもあります photo by 新井信昭


→ 知財マネジメント【新井モデル】はこちらです


▲「江戸東京野菜」についてのクイズ大会 photo by 新井信昭



▲「江戸東京野菜」早稲田のミョウガ photo by 新井信昭



▲「江戸東京野菜」今、早稲田から農業が見える



▲代表的な「江戸東京野菜」 photo by 新井信昭


→「地球環境新聞」電子版はこちらです

大根、カブ、小松菜、ナス、キュウリ、などなど。

江戸東京野菜は種類も豊富。

その名は関東一円に届いています。

今日もお読みいただき、有難うございました。


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『第39回 東京都農業祭』が開催されています

2010-11-03 07:50:53 | 地域ブランド
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『第39回 東京都農業祭』が開催されています


おはようございます。知財経営プロデューサーの新井信昭です。

『第39回 東京都農業祭』が、昨日に続いて本日(11月3日)明治神宮宝物前広場で開催されます。

→ 【東京都農業祭】のパンフレットはこちらです

私がブランド化を支援している「江戸東京野菜」も展示・即売も行われます。

本日は、09:00~15:00まで。

→ 知財マネジメント【新井モデル】はこちらです

さらに、東京都内産の畜産物の展示・即売、バザー、動物ふれあいコーナー、木工教室などもあります。

おはやしや和太鼓も実演され、とても楽しいイベントです。

→「地球環境新聞」電子版はこちらです

今日、関東地方の天気はよさそう(07:50分)。

お出かけになられてはいかがでしょうか?

私もカメラを持って出かけます。

その後は、事務所で仕事。

今日もお読みいただき、有難うございました。

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[グリーンアイピー」がご支援する地域ブランド「江戸東京野菜」

2010-07-16 06:07:38 | 地域ブランド
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「グリーンアイピー」がご支援する地域ブランド「江戸東京野菜」

おはようございます。知財経営プロデューサーの新井信昭です。

7月14日に始まった「電気自動車開発技術展2010/クリーン発電&スマートグリッドフェア2010」も、本日が最終日です。

昨日と一昨日。ご支援する企業の製品やサービスの説明に力が入り過ぎ、足腰が痛いし声も枯れかけてしまいました。

繰り返しお伝えしている「知的財産マネジメント」に関する講演/セミナーは本日13:30から。午前中は喉を保護するために製品説明を少しセーブするつもりです。

講演/セミナーの様子は、7月20日(火)にお伝えする予定です。17日~19日の3日間は、異なる話題のブログとさせていただきます。


→ 講演/セミナーの内容はこちらです。


本日は、昨日(7月15日)のブログの続きとして「グリーンアイピー」がご支援する「地域ブランド」の例をご紹介します。

「江戸東京野菜」は、JA東京中央会(JA東京グループ)が中心となって地域ブランド化を推進しており、「グリーンアイピー」はその推進を全面的にバックアップしています。


▲「江戸東京野菜」の地域ブランド化をご支援する「グリーンアイピー」 photo by 新井信昭



▲「江戸東京野菜」のポスター photo by 新井信昭



→「JA東京中央会 江戸東京野菜」のホームページはこちらです


→「江戸東京野菜」の栽培機関、生産者、レシピ情報はこちらです


→「江戸東京野菜通信」はこちらです


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過日、東京都小金井市の「JA東京むさし」を訪問した時の写真です。


▲JA東京むさし(東京都小金井市)の「江戸東京野菜」の幟 photo by 新井信昭


「グリーンアイピー」の代表者、新井信昭は東京農工大学知的財産センター・産官学連携センターの客員教授も兼任していますので、東京農工大学の産官学連携の実績等を示すパンフレットも展示しました。

「東京農工大学」には「江戸東京野菜フェア」の開催にもご協力頂いています。


▲「「東京農工大学の産官学連携のパンフレット」 photo by 新井信昭


東京農工大学を含めた産官学連携、「地域ブランド化」をお考えの方、「グリーンアイピー」までご連絡ください。


→ 「お客様の声」はこちらです


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「京つけもの」京都ブランドの強さ 地域団体商標

2010-07-10 07:34:25 | 地域ブランド
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「京つけもの」京都ブランドの強さ 地域団体商標

おはようございます。知財経営プロデューサーの新井信昭です。富士通とマイクロソフトがクラウド・コンピューティング事業を共同展開するとの報道があります(日本経済新聞7月10日)。富士通は、自社サービスだけでは海外におけるクラウド重要の開拓に限界があると判断したからです。足らないもの、持っていないものを他から調達するのはビジネス展開の一手法です。

さて、本日は地域ブランド「京つけもの」を取り上げます。


▲「京つけもの」京都ブランドの強さは連携


「地域団体商標」を登録してもモノが売れるわけではない、という意見があります。

登録するだけで何もしない、のであれば、その意見は正しいのかもしれません。

しかし、私の地域ブランドコンサルティングの経験では、「地域団体商標」の登録をするということは、その地域の関係団体、時には行政を含めた強い連携・団結を生じさせます。

いや、強い連携・団結がなければ、「地域団体商標」を登録することができない、というのが正しい言い方かもしれません。

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強い連携・団結は、それが核になって「地域ブランド」構築が促進されます。

「京つけもの」は京都ブランドの中でも代表格。京都ブランドはなぜ強いのか。

京都には「京都ブランド推進協議会」というのがあって、業種を問わず京都ブランドの掘り起こしを強化し、地域団体商標の新規出願を促進・支援しています。

京都の「地域団体商標」の登録数は現時点で143。他の自治体を圧倒しています。

「地域ブランド」を通して地方を元気にするために「地域団体商標」は有効な起爆剤です。

皆様の地域でも「地域ブランド」についてもう一度考えてみてください。


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「岩槻人形」と「岩槻の人形」地域団体商標

2010-07-03 06:46:21 | 地域ブランド
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「岩槻人形」と「岩槻の人形」地域団体商標

おはようございます。知財経営プロデューサーの新井信昭です。今日は土曜日ですので、ローカルな話題をお届けします。

埼玉県さいたま市の某所にて、次の看板を見つけました。


▲左「岩槻の人形」右「さいたま市伝統産業」の看板 photo by 新井信昭


岩槻は、さいたま市・岩槻市の合併により、平成17年4月1日さいたま市の第10番目の区として「岩槻区」が誕生しました。

岩槻は「人形の町」です。日光御成道の宿場町として賑いをみせていた岩槻に、江戸時代の初め、日光東照宮の造営、修築にあたった工匠たちが、そのまま足をとどめ、人形づくりを手がけたのが起こりと伝えられています(岩槻区ホームページ)。


▲「岩槻人形」 出所:岩槻区ホームページ


気になったのが、「岩槻の人形」の中の文字「の」です。

実は、「岩槻人形」は地域団体商標として登録されています。「岩槻人形協同組合」が商標権者。「の」のない「岩槻人形」です。「岩槻人形」と「岩槻の人形」とは、似てはいますが、同じではありません。


▲「岩槻人形」は地域団体商標として登録されている(第5028377号)



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なぜ、「松下電器」が「Panasonic」に名称変更したのでしょうか。ブランドイメージを統一するがビジネスのためによい、と判断されたからです。

せっかく「岩槻人形」が地域団体商標として登録されているのだから、さいたま市としてもその商標(ブランド)を育てるように努力すべきです。

どうして「岩槻の人形」にしたのか知るすべはありません。

地域ブランドの講演ネタが一つ増えた、とも言えますが、コンサルタント弁理士の私としては少々もったいない気がします。ブランドは「同じブランド」を継続して使用するからそこに顧客の信用が乗って価値が出てくるのです。

行政と組合とがもう少し上手にコミュニケーションしていれば結果が違ったかもしれません。

皆様はどのように思われるでしょうか?


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浅草の地域ブランド化 伝統工芸品「江戸切子」

2010-06-25 05:32:52 | 地域ブランド
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浅草の地域ブランド化 伝統工芸品「江戸切子」


おはようございます。知財経営プロデューサーの新井信昭です。

本田、遠藤そして岡崎。岡田ジャパン、決勝トーナメント進出おめでとう!日本らしい試合でした。この勢いが日本全体にひろがってほしいと思います。

昨日、コンサルティング帰りに東京浅草の浅草寺に寄りました。梅雨の合間の晴れということもあり、仲見世にはたくさんの人。

気付いたのは、人種を問わず外国人観光客が多いこと。全体の1割位はいたのではないでしょうか。


▲浅草「浅草寺」前にて 外国人観光客が多い photo by 新井信昭


浅草は町をあげてブランド化を図っていて、その甲斐あって東京の観光スポットとして注目を浴びています。

仲見世からは建設中である墨田区の「東京スカイツリー」が見え、それが完成すれば観光的一体性が高まることでしょう。


▲仲見世から見た「東京スカイツリー」 photo by 新井信昭


仲見世からちょっと入ったところに伝統工芸品「江戸切子」を売る店がありました。見るからに涼しげな店構えに、思わずカメラを向けました。


▲伝統工芸品「江戸切子」を売る店 photo by 新井信昭


「江戸切子」は浅草の町によく似合います。ちなみに「江戸切子」は地域団体商標として登録されています。


▲地域団体商標として登録されている「江戸切子」 特許庁HPより


地域ブランド化を支援する私としては、「江戸切子」の伝統が守られ、浅草の町が発展することを心から願っています。


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がんばれ江戸東京野菜! 地域ブランド

2010-06-20 06:27:46 | 地域ブランド
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おはようございます。コンサルタント弁理士の新井信昭です。

私が知的財産に関する講義を受け持っている東京農工大学は、東京郊外の小金井市にあります。JR中央線の武蔵小金井駅と東小金井駅のの間に位置します。

ほとんどの学生はよりキャンパスに近い東小金井駅を利用しますが、徒歩20分ほどかかる武蔵小金井駅が私の降車駅。遠い駅を利用するのは、健康のため歩数を稼ぐのが目的です。

中央線と平行に延びる「農工大通り」を抜けこんもりとした木々が見えたら、それが東京農工大学。

「農工大通り」の途中に「JA東京むさし」という農協の直売所があり、通るたびに新鮮な採れたて野菜が目に入ります。

「JA東京むさし」では小金井市で採れた野菜を「江戸東京野菜」というブランドで販売。


▲新鮮な「江戸東京野菜」が並ぶ「JA東京むさし」 photo by 新井信昭



▲「江戸東京野菜」と書かれた「のぼり」 photo by 新井信昭


▲「江戸東京野菜」と書かれたポスター photo by 新井信昭


小金井市では、毎年11月に「江戸東京野菜フェア」を開催し、「江戸東京野菜」の普及に努めています。

「小金井市」が主催し「JA東京むさし」や「東京農工大学科学館・友の会」などがフェアに協力。地元住民も一体になってフェアを盛り上げています。


▲2009年の「江戸東京野菜フェア」のポスター


「江戸東京野菜」を地産地消ができる地元住民を羨ましく思います。地域ブランドを応援しています。がんばれ、江戸東京野菜!

みなさん、地域ブランドを大切にしましょう!

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「松坂牛」で商標が中国で使えない? 松坂牛連絡協議会

2010-06-08 04:36:24 | 地域ブランド
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おはようございます。知財経営プロデューサーの新井信昭です。

中国で出願した「松阪牛」「松阪肉」の商標登録出願の一部が拒絶されたことを、松坂牛連絡協議会が発表しました。

中国で営業する飲食店が2002年に登録を受け、使用中の「松阪」の文字と牛のイラストを組み合わせた商標と類似していることが拒絶の理由。

中国内では「青森りんご」、「讃岐うどん」、「宇治茶」など、地名を使った海外での商標がトラブルになる事例は数えきれない状況です。、

皆さん。「まったくもう。また中国か」と思われたことでしょう。

私もそう思わなくもありません。講演やセミナーでも、模倣商標について繰り返し注意を促してきました。

一方、「魚民」「白木屋」「笑笑」などを運営する株式会社モンテローザが、「上海食堂」という登録商標(第42類 飲食物の提供)を日本でもっていることをご存じですか?商標登録第4606621号です。

皆さんは、この登録商標をどのように評価されますか?

国際信義の話は別として、どちらもその国の商標法に則り合法的に商標出願したから与えられた商標権です。

ここで大事なことは、登録されてから慌てるのではなく、登録しないのであれば登録されても仕方がない、というぐらいの危機管理が必要だ、ということです。

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続 「地域団体商標」をとってもモノが売れない?

2010-05-19 05:45:02 | 地域ブランド
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おはようございます。知財経営プロデューサーの新井信昭です。

5月18日のブログ「『地域団体商標』をとったらモノが売れるようになるのか?」についての続編です。

まず、「地域団体商標」でないのに、なぜ商標「富士宮やきそば」が登録されているのか。

「地域」と「普通名称」を組み合わせた商標は、地域団体商標でなければ登録されないのが原則です。

商標「富士見やきそば」が登録を認められたのは、使用された結果、ものすごく有名になったからです。

有名だから、商標を見たお客さんが「あぁ あれね!」とピンとくる。つまり、商品の「筋」が見える。筋が見えれば登録の価値がある、という流れです。

次に、商標「富士宮やきそば」がどのようにして利益を生んでいるか。

富士宮市の公式ホームページにリンクされている「富士宮やきそば学会」のホームページを再度ご覧ください。

1.無断で「富士宮やきそば」を使えないこと。
2.使うためには、富士宮の製麺会社(マルモ食品、曽我めん、叶屋、木下製麺所 )と仕入れ契約をかわすこと。
3.登録商標使用料(ロイヤリティー)契約の締結

商標権が巧みに活用されていますね。

「地域団体商標」をとっただけではモノは売れません。適切に活用することにより始めてそれが「金を生む木」となるのです。

「地域団体商標」の登録手続きは一般に弁理士が行うことになりますが、出願手続きを請け負うだけではなく、住民等を「まとめる力量」も大事です。

新井信昭が「『地域ブランド』を成功させよう!」という講演を行ったときの画像をアップしました。
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