退院祝いに外食する?と妻から聞かれたのですが、まだまだ食事に対する恐怖感があったので家でゆっくり食べることにしました。
妻が作ってくれた1人前のきつねうどんを45分位でゆっくりと時間をかけていただきました。
まだまだゆっくりでしか食べれませんが好きなものを食べれる幸せを噛み締めた。
急いで食べると詰まったり、お腹が痛くなったり、下痢をしたりします。
自宅だとマイペースに食べれるし、もし嘔吐しそうになっても安心です。
トイレには本当にお世話になりっぱなしです。
ゆっくりでしか食べれませんが、病院食以外のものを食べる喜びが大きいです。
食事をした後は下痢気味になることがしばらく続きました。病院食とは違い美味しいものがあるとついつい急いで食べてしまったりするのでなかなかペースがつかめません。
自宅療養している間はほぼ食事のトレーニングだけをしていた感じでしょうか。どれだけの量をどれぐらいの時間で食べるか。
色々と食べてみて嘔吐する。そして下痢をする。そんな毎日。トイレを利用する頻度が滅茶苦茶多く家族にも迷惑をかけたと思う。食事中にも何度も這いつくばってトイレに行く生活でした。
食事をするとお腹が痛くなるし、食べても食べても栄養が吸収出来ていないのか日に日に体重が減り続けます。
今までダイエット経験もないので、体重が減っていく過程での立ち眩みや体調の変化にメンタルがついていけてなかった感じです。
何処まで痩せるのか、もう太ることはないのか。不安な日々でした。
うどん、白米、パスタが食べやすそうで意外と食べにくかったです。小腸まではスムーズに入っていくのですが小腸に入った後、水分を含むのか膨れてくる感じが強く吐き気や詰まりが出てきます。お蕎麦は比較的食べやすかったです。
驚いたのが肉系が結構食べれること。大好きなローストビーフとかは今までと遜色無いぐらい食べれました。
水分はお腹が膨らむし、下痢を起こしそうで飲みにくい感じでしたが、勝手な思い込みでした。胃液が無い分、口からの水分補給で食べ物を流すような感じでしょうか。水分をたくさんとっても下痢を起こすことはありません。それよりも食事を短時間で行ったときの方が下痢になります。食事時以外の時以外も小まめに水分補給を行うように気を付けました。
食事ができたとしても数時間後に襲ってくる後期ダンピングに困りました。突然、低血糖になり、何をしてても手の震えが始まり身体全体が怠くなります。手の震えは放置してても収まることはなく、飴やチョコを食べないと収まりません。放置してると気を失う人もいるみたいなので、車の運転中は気を付けなければいけません。しかも1個2個のチョコだけでは収まらず、甘いものを大量に身体が求めます。家庭でのお菓子のストック量と消費量が滅茶苦茶増えてしまいました。
今まではチョコレートなんか殆ど買うことが無かったですが、後期ダンピングに備えて常に持ち歩くことになりました。しかも、身体が求めるので一度に結構な量を消費してしまいます。
食後の甘い物がとても美味しく感じ、結構大量に食べてしまいます。
前期ダンピングと後期ダンピングの症状に付き合いつつ、日常生活に戻れるように食事と体力をつけるように心がけました。
幸いにもお腹の傷口は順調に回復し、傷口も目立たないですし傷口の突っ張った感じも日々少なくなっていく感じでした。
家にずっといても退屈なだけですので、子供と散歩したりお買い物いったりと徐々に運動量を増やしました。
身体を動かし出してから体重は更に下がっていき、最も痩せた時期で65kgまで減りました。流石に普段着も仕事着もズボンはブカブカで殆ど買い直しをしました。XLからMへの2サイズダウン。随分と細くなったものです。
なかなか食べるボリュームも増えることなく横這いな感じの生活が続きました。会社に復帰してもお昼ご飯を決められたお昼休憩の時間内に食べることが出来るのかが一番不安でした。
それと朝御飯。ゆっくり朝御飯を食べる必要があるし、食後にお腹が痛くなることが多くトイレの心配が付きまといました。通勤には電車に1時間以上乗る必要があります。万が一、車内でお腹が痛くなれば…。
結局、食事に関する心配事を気にしてても直ぐには良くならないので、リハビリがてら会社へ復帰することにしました。
折角の長期休暇なのでのんびりと過ごしたらいいと思う人もいるかと思いますが、望んだ休暇ではないので休んでいても気分がさえないのです。むしろ、誰の役に立ってない虚脱感が強くなります。
妻が作ってくれるお弁当を持って出社することに。女の子が食べるような小さなお弁当におにぎり二個と少しのおかずをいれてもらいました。
幸いにもデスクワークのお仕事なので机の引き出しに食べ物を忍ばせておくことができ、仕事の合間にお菓子やら果物やらをつまみ食いしてました。
6時頃朝御飯でご飯1善や食パン1枚をゆっくり食べ、漢方薬とヤクルトヨーグルトを飲み干してから出社。
10時頃にカロリーメイトやチョコレートをつまみ食い。
お昼休みに妻が作ってくれたお弁当とインスタント味噌汁を食べる。詰まって食べれないときはおにぎりを残して時間をおいてから食べる感じ。食後にお腹が痛くなってトイレへ。
お昼休みにはぴーぴーのう○こを毎日してました。それか食べ物が詰まってトイレで吐くこともしばしばありました。2週間に1回ぐらいは吐いていたかもしれません。そのぐらいお昼休み中に食べるのは焦ってしまう感じでした。
15時頃にお腹が空いたら残っていたおにぎりやバナナを食べる感じ。
仕事終わりに晩御飯を1時間ぐらいかけてのんびりと自宅で食べる。
そんな感じのリズムが会社復帰してから2ヶ月位続きました。
やはり2ヶ月位続くと体は馴染んでくるようでお昼ご飯のボリュームがおにぎりを二個から三個になったり、10時や15時の間食時に食べるものがカロリーメイトからパンになったりと量が増えてきました。
お腹の傷口は順調に回復したので、手術後2ヶ月でスキー旅行に、3ヶ月でフットサルに復帰することが出来ました。勿論、フルパワーで動けないですが回りのペースに辛うじてついていける程度までには運動をすることが出来ました。
運動時にまめに水分補給をすることだけを気を付けていれば全く問題なしのようでした。ガブガブと水分補給をすればお腹が痛くなってしまう感じがしたので、小まめに水分補給することが大切です。
お腹の傷を全く気にすることなく運動が出来るようになるまでは1年ぐらいはかかったかもしれません。術後7ヶ月目位にサーフィンに行ったときはまだお腹が突っ張った感じがありました。
運動と食事の量を徐々に増やしていけたので体重も少しずつ増えていきました。65kgから67kgまで増量しましたが、1年位は横ばいな感じです。
仕事復帰してから1年間はこんな感じの生活でした。
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