goo blog サービス終了のお知らせ 

トップギャルアウェー外語学院

英語、ドイツ語、フランス語を学習しています.たまに仏教セミナーを
します.

1431番:最後の授業(24)

2025-08-14 09:27:57 | 語学学習


最後の授業(24)
 
LA DERNIÈRE CLASSE
Récit d'un petit alsacien


———————— 【24】————————————

  J'étais   étonné    de   voir   comme   je
comprenais.   Tout   ce   qu'il   disait   me 
semblait   facile,  facile.   Je   crois   aussi 
que  je   n'avais   jamais   si   bien  écouté,  
et   que   lui*  non   plus   n'avait   jamais  
mis   autant   de   patience    à   ses   ex-
plications.   On   aurait  dit*²   qu'avant   de  
s'en    aller   le   pauvre   homme   voulait 
nous  donner   tout   son   savoir,   nous  le
faire   entrer  dans  la  tête  d'un  seul  coup.


————————— (訳)——————————————

 何とその学課のよくわかることに私は驚き
ました.先生が私に述べること全てが、いと
も簡単に、たやすくわかる気がしたのでした.
私はそのときまで、こんなにしっかりと、授
業を聞いたことはなかったし、先生だってこ
れほど忍耐強く説明をしてくれたことは今ま
でになかったのだ. 立ち去る前に、お気の
毒な先生は私たちに知っていること全ての知
識を与えたかったようです.そしてその知識
を一気にわたしたちの頭の中に入れてあげた
いと思ったようでした.


————————⦅語句⦆——————————————
                                    
étonné:(形) 驚いた; air étonné 驚いた顔
  être étonné de qch: に驚く 
  être étonné de + 不定詞:に驚く 
  être étonné que + 接続法:に驚く
  Je suis étonné de son absence. 
   Je suis étonné qu'il soit absent.
  彼が来ていないので私は驚いている.
  <étonner (他) 驚かせる
d'un seul coup:一度に、一気に
nous le faire entrer dans la tête:
  それを私たちの頭に入れせしめる
  faire + 不定詞 = 使役「~せしめる」
   ここでの意味は使役というより
  「入れてさしあげたい」という先生の願い.


————————≪文法≫——————————————

 *1) lui:il の強勢形;主語になっていて、
同格のil に言いかえず、lui だけで文主語と
なって、文を作っています.
   Lui ne le savait pas. /
    彼はそれを知らなかった.(言いかえなし)  
    Il ne le savait pas, lui. /
    彼はそれを知らなかった.
     (ilが主語でlui が同格による言いかえ)
尚、lui が主語であることは対応する動詞の
活用形がavait (3単) であることからもわか
る.決してJe crois que je lui...ではない.  
   (対応動詞はavais ではない)

強勢形は、よく言いかえをするのでこの註釈
を書きました.
  Moi, je travaille, et toi, tu t'amuse. / 
   私は働いているのに、君は遊んでいる.
 
強勢形の便利な点は、il やje が主語以外に使
えないのに対し、補語にも目的語にも使える
という点です.
   C'est moi. とは言えても、C'est je とは言え
ません. 何?Que c'est je という文庫がある? 
あれは Que sais - je ?   といって、「私は何をか
知る」つまりうぬぼれないで、もっとこの本を
読んで~、みたいな文庫名ですので.

*2) on aurait dit que ~ :まるで~のようだった
  (条件法過去)
「第三書房」の対訳書では「まるで~のようだ」
という解説がついています.しかし現在の事
実に遭遇して「いや、まるで~だ」という場
合は条件法現在を用います.

    おおきなクマをみて
 On dirait un ours ! /  
    On dirait que c'est un ours !
    まるでクマみたいだ.

そして過去の状況を回顧して言う場合は、
本文の on aurait dit que ~ :
まるで~のようだった(条件法過去)
を用います.
    On aurait dit un ours ! / 
    まるでクマにたいだった.
 On aurait dit qu'il n'y avait personne.
    どうも誰もいないようだった.
  
   * 引用文:「これならわかるフランス語文法」
      (NHK出版)

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 1430番:レ・ミゼラブル... | トップ | 1432番:椅子直しの女(... »

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。

語学学習」カテゴリの最新記事