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「スーパーブーツ」のラグビー日本代表引退は痛すぎる。トヨタ自動車の広瀬

2006-02-28 14:16:01 | Weblog
彼のラグビー日本代表からの引退は痛すぎる。トヨタ自動車のスタンドオフ広瀬佳司が代表引退を日本ラグビー協会に申し入れ、了承された。27日に同協会が発表した。彼のゴールやペナルティゴールのプレースキックはどんな角度からもポスト間をとらえる。彼の足から生み出されるキックがあまりにも正確なため、彼には「スーパーブーツ」という称号まで与えられている。そんな彼の代表引退、最近の世界ラグビーではプレースキックやドロップゴールが勝敗を分けることが多々ある。そんな時代に彼の代表引退は日本にとって大きな損失だ。

広瀬はトヨタでのプレーに専念したいというのが代表引退の理由だ。12日の日本選手権で大学王者の早稲田に負けたのが、チームに専念することを決意させたのか。あの日、広瀬は3つのゴールと1つのペナルティゴールの4本すべてを成功させている。特に前半41分のゴールは右隅からかなり角度が厳しかった。しかし広瀬がキックを放つとボールは何事もなかったかのようにバーの上を越えていく。広瀬がキックを放つときは失敗を願うのは無駄だ。黙ってキックが生み出すボールの放物線を楽しんだ方がいい。

28日現在で広瀬は32歳。年齢的には、まだまだいけると思う。むしろ円熟味を増し、来年のフランスでのワールドカップに向け活躍が期待されていたのに。代表では1995年、99年、2003年のワールドカップなどに出場。40キャップを獲得していた。トップリーグでは2年連続「得点王」と「ベストキッカー」に輝いている。

馬鹿げた想像だが、もしもラグビーがアメリカンフットボールのように、ポジションの分業がはっきりと分かれているならば、アメフットのキッカーのように広瀬がプレースキックに専念してもらえることもできるのだが。

正確無比な得点源を失ったラグビー日本代表。今年はワールドカップ予選や新設の太平洋5カ国の対抗戦「パシフィック・ファイブ・ネーションズ」もある。彼なしでどう戦うのか少し不安になってくる。