パソコン悪戦苦闘記録

PCを貸すときにユーザーアカウントはどうする?

 先日、久しぶりに会った弟から、「PCの動きが遅くて困っている。」との話を聞きました。もともとWindows10だったのを、「アップグレードできるよ。」っていう知人の提案で、Windows11にしてもらったとのことです。

 そこで、そのPCを見せてもらいました。確かに、起動して、まともに動くようになるまでに10分以上もかかります。さらに、操作可能になってからも、全般的に動きは激遅です。

 CPUはインテル第8世代のCore i3なので、CPUの問題ではなさそうです。
 タスクマネージャーを起ち上げてみると、原因と思われるものが見つかりました。

 1つ目は、メモリの容量です。メモリが4GBしかありません。Windows11でメモリ4GBでは、相当に厳しいものがあります。最低8GBは必要です。
 2つ目が、内蔵ストレージがHDDであることです。SSDに換装すれば、速くなります。
 さらにもう一つ、セキュリティソフトらしきものがインストールされていて、その有効期限が切れていることが疑われました。これも、PC動作に悪さをしている可能性があります。

 「部品を調達して、換装作業をやってみようか。2週間ほど、PCを預からせてもらう。」
と提案してみました。けど、それに対して、弟は渋りました。その間、PCが使えないのは困る、と言います。PCの中味を見られたくない、などの理由もあったのかもしれません。
 
 私は、計6台ものWindowsのノートPCを持っていて、ほとんど使っていないものもあります。眠らせたままにしておくのももったいないので、この際、その中の1台を、弟に貸すことにしました。
 弟のPCのメモリ増設、SSD換装をどうするかは、本人に考えてもらうにしても、当面は、私の余剰在庫のPCを使ってもらおう、有効活用しようというわけです。




 
 このように、しばらくの間、人にPCを貸すことになった場合、ユーザーアカウントはどうすべきでしょうか。あるいは、どうするのがよいのでしょうか。そもそも、どういう方法があるでしょうか。
 
 ユーザーアカウントとは、
  コンピューターのユーザー(使用者)のアカウント(識別情報)
のことです。
 ユーザー名とパスワードの組み合わせによって、ユーザーが識別され、これがアカウントとなります。ユーザーアカウントには、コンピューターの使用権限や設定情報が紐付けられています。Windowsを初めて使う場合、ユーザーアカウント登録作業が必要です。
 私のPCを弟に貸すに当たって、すでに登録されている私のユーザーアカウントをそのまま使わせることは、あり得ません。いくら身内の弟であっても、アカウントを他人に使わせるなんて、考えられません。

 そこで、別にユーザーアカウントを用意して、PCに追加登録することになります。
 その方法としては、2つがあります。
 第1の方法が、ゲストアカウントを用意するというものです。
 第2の方法が、ローカルアカウントを追加するというものです。
 
 ゲストアカウントとは、一時的使用のための、臨時的なアカウントのことです。まさに、一時的にPCを貸すときなどに利用されるアカウントです。けれども、「ゲスト」というだけあって、その権限は大きく制限されています。弟にPCを使わせる期間がどれぐらいになるのか見当がつかず、場合によっては長期間になることもあり得ます。その間に、必要なソフトウェアのインストールをしたいなどとなった場合、ゲストアカウントの限定された権限ではできません。弟に貸したPCは、好きなように自由に使ってもらいたいので、ゲストアカウントでは、支障があります。
 第1のゲストアカウントの方法は不相当、見送り、となりました。
 そこで、第2の方法、ローカルアカウント登録の方法をとることにしました。
 
 Windowsユーザーアカウントには、
1 Microsoftアカウント
2 ローカルアカウント
3 組織アカウント(Active DirectoryアカウントやMicrosoft365アカウント)
と、3種類があります。ゲストは特殊なので、別にして。

 組織に属さない個人において、Windowsにアカウント登録をするとなれば、上記の1(Microsoftアカウント)か、又は2(ローカルアカウント)の、いずれかのアカウントとなります。
 Microsoftアカウントは、複数のPCで、共通で利用できるアカウントなので便利ですが、アカウント名はメールアドレスとしなければならない制約があり、パスワードも必須など、他人のために設定するアカウントには向きません。
 それに対してローカルアカウントは、対象となるPCのためだけのアカウントで、アカウント名は自由に決められる上に、パスワードも必ず設定しなければならないわけではありません(パスワード欄を空白にした設定が可能です。)。ですから、一時的にPCを貸すに当たり、他人のために設定するアカウントとして適しています。

 以上の次第で、弟に貸し与えることにしたPCには、弟用のローカルアカウントを登録しました。

 ローカルアカウントを設定(登録)する手順は、次のとおりです。
1 スタートボタンから、「設定」へとたどる
2 「アカウント」をクリック
3 「家族とその他ユーザー」を選択し、
  「その他のユーザーをこのPCに追加」をクリック
4 「このユーザーのサインイン情報がありません」の文字列をクリック
5 「Microsoftアカウントを持たないユーザーを追加する」の文字列をクリック
7 追加する人のユーザー名、パスワード、パスワードのヒントを入力
8 「次へ」をクリックで登録完了

 なお、ローカルアカウント登録直後の初期設定では、標準ユーザーとなっているので、これを管理者に変更しておきました。これで、新規ソフトウェアのインストールなども自由にできます。
 また、パスワードは空白にしておきました。弟自身において、他人の知らないパスワードを自由に設定ができます。
 また、今回登録したのはローカルアカウントですが、これをMicrosoftアカウントに切り替える方法もあります。弟が望めば、それも自由にやってもらってかまわないと思っています。

 しばらくの間、PCを他人に使わせる場面は、よくあると思われます。今回の記事は、そのときの参考にしていただければ、と思います。
 なお、ごく一時的な貸与ならばゲストアカウントもありですが、ゲストアカウント追加による不具合発生の情報もあるようです。




それでは、また次の記事で
goosyun
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