パソコン悪戦苦闘記録

描画モードの「スクリーン」~Photoshop Elements

 Photoshop や Photoshop Elements では、レイヤーの仕組みが備わっており、簡単に使うことができます。
 レイヤーとは、透明なビニールシートが何枚も重なったようなものです。その一枚一枚のビニールシート上に画像の一部を描き、複数枚のシートを重ね合わせることで、1枚の画像ができ上がります。
 各ビニールシートは独立しているので、これによって、画像の編集が自由自在です。画像の一部を修正するときに、修正対象のレイヤー上で作業するのですが、その修正が他のレイヤーには影響しないからです。

 ですから、このレイヤーの機能は非常に便利で、重宝します。
 なお、レイヤー機能は、Adobe社の専売ではなく、無料で利用できる(フリーソフト)Gimpなどにも備わっています。
 
 上記のように、各レイヤーは独立していて、他のレイヤーに影響しないのですが、その一方で、複数のレイヤーをブレンド(混ぜ合わせる、混合)する機能もまた、備わっています。
 それが「描画モード」です。
 描画モードのことを、より機能の内容を端的に表す「ブレンドモード」という呼び方をする方もいます。私もブレンドモードという呼び名の方が、果たしてくれる役割が分かりやすいので好きですが、Adobe社などのWebサイトでは、描画モードという名称が使われています。ですから、描画モードの名称の方が、むしろ一般的になっています。

 描画モードとは、複数のレイヤーの色をブレンドさせて、結果色という混ぜ合わせの結果を作り出す機能です。
 この「描画モード」という機能が、これまた、超便利なのです。

 なお、描画モードは、上(前面)に位置するレイヤーから下方向に効果をかけます。ですから、描画モードをかけようとする上のレイヤーを選択して、そのレイヤーに描画モードを設定します。

 描画モードには、いろいろと多数の種類があって、合計25種類ものモードが用意されています。それぞれに、ブレンドの加減ブレンドの仕方が異なります。
 ですから、自分が目的とすること、やりたいことを実現してくれる描画モード(ブレンド加減)を、選べばよいわけです。その場に適した描画モードを選べば、込み入った選択範囲の作成や、切り抜き作業などが不要となります。
 
 27種類もの多数の種類がある描画モードの中で、最もよく使うと思われるのが、
乗算」と「スクリーン
です。

乗算」は、
1 まっ黒は、その黒色のまま、
2 白色は、透過させ、
3 それ以外の色は黒っぽく
ブレンドしてくれるモードです。
 これにより、画像を、全体的に暗くすることができます。

スクリーン」は、乗算と正反対で、
1 まっ白は、その白色のまま、
2 黒色は、透過させ、
3 それ以外の色は白っぽく
ブレンドしてくれるモードです。
 これにより、画像を、全体的に明るくすることができます。


 描画モードが自由に使えるようになるまでは、まずは上記の2つだけをマスターし、後は、徐々に習得していけばよいと思います。

 描画モードのうち、「スクリーン」モードの使用例が、次の画像です。



 上に掲載の画像の、左側の【1】が元画像、右側の【2】が完成画です。
1 元画像の風景写真の上に、レイヤーを追加
2 その追加レイヤーを塗りつぶしツールで真っ黒にベタ塗り
3 真っ黒ベタ塗りレイヤーに、光線ブラシを使って、太陽の光の筋を描く
4 そうした上で、描画モードのうち、「スクリーン」を適用
これで、でき上がりです。





 スクリーンモードを使うと、真っ黒は透過するので、白い色の太陽光線だけが、風景写真にブレンドされるというわけです。太陽光線を描いたレイヤーは風景写真とは別に動かすことができるので、光線を好みの位置に配置でき、また拡大縮小も自由自在です。
 おぉ、こりゃぁ便利ぃ!




それでは、また次の記事で
goosyun
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