いつもはVBAマクロを使うのですが、急いでいる上に、その場限りの処理だったので、一般機能(GUI機能)で済ませることにしました。
Wordの「ホーム」タブの「編集」グループにある「置換」アイコンをクリックすると、「検索と置換」ダイアログボックスが開きます。
そのダイアログボックスで「置換」タブを選ぶと、
「検索する文字列」ボックス
「置換後の文字列」ボックス
が用意されています。それぞれのボックスに必要な文字列を入れます。
その上で、下部の「置換」ボタンや「すべて置換」ボタンをクリックすればOKです。
改行コード(正確には段落記号、改段落記号)を指定するには、「^p」と入れます。半角の「キャレット」と、半角小文字アルファベット「p」の組み合わせです。
検索文字列ボックスに「^p」を入れれば段落記号が検索対象になり、また、置換後文字列ボックスに「^p」を入れれば、文書中に段落記号を挿入できます。

これでOKのはずです。・・・が、いざやってみると・・・、うまくいきませんでした。
「完了しました。0個の項目を置換しました。」ってなります。
・・・「0個」ってことは、つまり、一つも置換できなかったってことです。
なぜ置換しないのか、調べてみました。
その原因が分かりました。「検索オプション」中、「あいまい検索(日)」の項目をオンにしているのが、うまくゆかない原因でした。
「検索と置換」ダイアログボックスの下部に、「オプション」ボタンがあるのでこれをクリックします。すると、オプションメニューが展開されます。この中の「あいまい検索(日)」の項目のチェックを外し、オフにする必要があります。
その上で置換を実行すると、すべての段落記号も検索対象となって、思いどおりに置換されました。
なぜ、「あいまい検索(日)」をオフにする必要があるのか、今のところ理由はよく分かりません。その理由を解明する必要を感じないので、自分の中では「そういう仕様なんだ。」ということにしておきます。
段落記号「^p」を使った置換例を掲げておきます。
例えば、下図のような処理ができます。

「検索と置換」ダイアログボックスの置換タブで、
「検索する文字列」ボックス に、「す^p」
「置換後の文字列」ボックス に、「す。^p」
と設定しています。
これで置換実行すれば、各段落末の「す」の後ろに句点が挿入されます。
それでは、また次の記事で
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