先日、『ビッグコミック』連載 「総務部総務課山口六平太」 の作画家、高井研一郎氏が亡くなりました。
コミックスはあまり読む方ではないけれども、『ビッグコミック』だけはよく読んでいました。お気に入りの喫茶店があって、そこでコーヒーをすすりながら『ビッグコミック』を読む、これは最高に贅沢な時間です。
中でも「総務部総務課山口六平太」が、大のお気に入り。私が何かで失敗して落ち込んでいても、「山口六平太」を読むと、立ち直れます。「人間ってすばらしい」・・・・いや、「人間」ってぇ表現は、この漫画では固すぎてちょっと違う、「人ってすばらしい」、そう、そんなふうに思わせてくれる漫画です。
その「山口六平太」の連載が終わることになって残念です。もう一度、連載の最初から読んでみたくなりました。
Amazonの、Kindle本(電子ブック)で購入しようかと思い、見たのですが、価格が高過ぎて、ちょっと手が出ません。そこで、古本の文庫版で購入しました。全巻揃っているわけでない、途中で抜けている巻がある中古商品だったので、計1,400円で手に入りました。
読み直してみると、やはり、これ、いいですね。すばらしい漫画です。
ただですね、一つだけ、ちょっとした不満が・・・・・
何かというと、小型の文庫版だと、画が小さすぎるという点です。画が小さいと、せっかくの感動が今一つ、ということもあるような。
この漫画、途中、途中に、画がリアルに、精巧に描かれているんですよね。それを、じっくり眺めて、楽しむのが私流の読み方。特に、一話が終わって、最後のシーンなんかに、そういった精巧な風景、描写が挿入されている。そりゃもう、季節感たっぷりで、精巧な風景画等です。一話が終わって、ジーンと心を打たれながら、その精巧な風景画をじっくりと楽しむのです。
文庫版ですと、画が小さいために、その感動の伝わり方が減殺されてしまうような気がするのです。
Kindle版の電子書籍で購入したら、Fire HD 8 の画面上で大きく引き伸ばすことは自由自在(・・・・のはず。)
じっくりと鑑賞したい場面では、2本の指を広げるピンチアウトで画面を拡大させて、十分に楽しめたはず・・・。
そう思うと、予算の制約で文庫版での鑑賞となってしまったことは、ちょっと残念です。
『山口六平太』の最新号は、2016/11/30 発行の第80号です。
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最終刊は「第81号」となり、2017年1月に発行です。
総務部総務課 山口六平太 81 (ビッグコミックス) | |
第81巻 Amazon ¥ 596 | |
小学館 |